雪見温泉11選|冬に雪見露天へ入れる秘湯の宿

冬に雪見露天へ入れることを公式サイトや観光メディアの記述で確かめられ、宿泊予約サイトから予約できる温泉宿を11軒選んだ。北海道1軒、東北4軒、北関東3軒、飛騨・信州3軒である。露天の標高は新高湯温泉 吾妻屋旅館の1,126mから万座温泉 日進館の約1,800mまで、泉質はpH2.3の酸性泉からpH9.2のアルカリ性の硫黄泉まで幅がある。

11軒のうち2軒は、冬になると自家用車で宿の前まで行けない。山の上の宿では、冷え込みや雪下ろしで露天が休みになる日もある。予約の前に、行き方と露天の運用を下の「訪問前に確認すること」で確かめてください。

この記事でわかること

  • 雪見露天に入れる時期の目安
  • 冬に雪見露天へ入れる宿11軒と、泉質・pH・源泉温度を確認できる個票ページ
  • 送迎でしか行けない宿、露天が休みになる日、混浴の運用、支払い方法

雪見露天に入れる時期

雪見の時期を具体的に書いた紹介記事・発表は、11軒のうち3軒にある。いずれも12月に始まり、3月から4月まで続く。

  • 槍見の湯 槍見館(岐阜県): 12月中旬から3月下旬(ウォーカープラス、2017年)
  • 新高湯温泉 吾妻屋旅館(山形県): 12月から4月ごろ(2023年冬の提供開始時の発表)
  • 奥鬼怒温泉 加仁湯(栃木県): 2月中が目安(オールアバウト、2019年)

標高が高い宿ほど雪の時期は長い。一方で、12月や3月は年によって雪の量が変わる。雪景色を目的にするなら、1月から2月に日程を組むと外れが少ない。

掲載した11軒の選び方

  1. 冬に雪見露天へ入れることを確かめられた宿に限った。当サイトのデータには「雪見」の項目がないため、施設の公式サイト、自治体・観光団体のサイト、旅行メディアの記事で1軒ずつ確認した。確認できなかった宿は、雪の多い地域にあっても外している
  2. 宿泊でき、楽天トラベル・じゃらん・一休・公式予約のいずれかから予約できる宿に限った
  3. 冬季休業する宿は除いた。藤七温泉や姥湯温泉のように、雪の季節に営業を止める山の宿は入っていない
  4. 露天風呂のある宿に限った。内湯の窓から雪を眺める宿は対象外である

番号は北から南へ並べた。


1. 十勝岳温泉 湯元 凌雲閣(北海道 上川郡美瑛町)

十勝岳温泉 湯元 凌雲閣
引用:十勝岳温泉 湯元 凌雲閣 HP
泉質
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
酸性-含鉄(Ⅱ)-カルシウム-硫酸塩泉
温度
30℃ ~ 53℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 2.3
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 800円/子供 400円
営業時間
月火水木金土日祝
08:00 - 20:0008:00 - 20:0008:00 - 20:0008:00 - 20:0008:00 - 20:0008:00 - 20:0008:00 - 20:0008:00 - 20:0008:00 - 20:00
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2. 乳頭温泉 妙乃湯(秋田県 仙北市)

乳頭温泉 妙乃湯
乳頭温泉 妙乃湯 - 画像 5
泉質
カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉
含鉄泉
硫酸塩泉
温度
30℃ ~ 85℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 2.9
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1000円/子供 500円
営業時間
月火水木金土日祝
10:30 - 21:0010:30-15:0010:30-15:0010:30-15:0010:30 - 21:0010:30 - 21:0010:30 - 21:0010:30 - 21:0010:30 - 21:00
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3. 奥小安峡 大湯温泉 阿部旅館(秋田県 湯沢市)

秋田県湯沢市の南東端、栗駒山の西麓に切れ込む皆瀬川の最上流に、奥小安峡 大湯温泉はある。小安峡温泉からさらに奥へ入った国有林の中の一軒宿が阿部旅館だ。開湯は文化年間(1804〜1817)と伝えられ、平安時代の前九年の役では兵が傷を癒したという言い伝えも残る。宿の下を流れる大湯川では今も川床のあちこちから湯煙が噴き上がり、集落も商店もない山あいの静けさのなかで、湯の音と川のせせらぎだけが響く。現在の建物は2003年に建て替えられたが、客室はあえて9室にとどめられ、主人夫妻が料理までつくる山宿の空気は変わっていない。 湧く湯はpH9.2のアルカリ性単純硫黄泉である。動力を使わない自然湧出で、源泉温度は92.3℃。熱すぎる湯をいかに冷ますかが日々の仕事で、加水によって浴槽の湯加減を整えている。湯は無色透明、肌に触れるとぬるりとしたやわらかさがあり、鼻先をかすめる硫黄の香りがここが火山の懐であることを教える。基本は源泉かけ流しだが、一部の浴槽は給湯口から源泉を注ぎつつ浴槽内を循環ろ過する方式を併用しており、湯量と温度を安定させている。 浴場は内湯2・露天5の計7か所と、一軒宿としては破格の数だ。館から伸びる長い廊下を抜けた先、沢沿いに立ち湯付きの「かじか風呂」、主人手作りの半屋根「せせらぎ風呂」、十和田石と多古石を組んだ「露天風呂」が渓流に沿って並ぶ。館内には昔の湯小屋の佇まいを残す「今昔風呂」、ひのきの湯船に青森ヒバの内装を合わせた「ひのき風呂」、そして源泉の蒸気をそのまま引き込んだ「源泉蒸し風呂」がある。7つ目にあたる「天然川風呂」は、川底から湧く湯をせき止めたもので、7月から9月の3か月だけ姿を現す。混浴のため、女性は水着かバスタオルを持参したい。 日帰り入浴は大人500円・子供200円、8時30分から17時(受付終了16時)で利用できる。木曜日と第2金曜日は定休、シャワーはなく汲み置きの桶で掛け湯をする流儀で、タオルは持参するか1枚330円で購入する。訪ねる季節でいえば、川風呂の夏、山一面が染まる10月中旬からの紅葉、そして雪見風呂の冬とそれぞれに趣がある。ただし宿へ通じる国道398号のうち花山・一関方面は冬期閉鎖となり、冬は秋田県側からのみのアクセスとなる。大雨による通行止めも起こりやすい道なので、出発前に公式サイトの告知を確認しておきたい。
泉質
単純硫黄泉
湧出
自然湧出
供給
一部かけ流し
加温
加温なし
pH値
pH 9.2
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 500円/子供 200円
営業時間
月火水木金土日祝
08:30 - 17:0008:30 - 17:0008:30 - 17:0008:30 - 17:00休業08:30 - 17:0008:30 - 17:0008:30 - 17:0008:30 - 17:00
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4. 新高湯温泉 奥白布 吾妻屋旅館(山形県 米沢市)

新高湯温泉は、山形県米沢市の南部、吾妻連峰・西吾妻山の中腹、標高1,126メートルに湧く一軒宿の湯である。白布温泉のさらに奥、最上川源流域の深い山中にあり、その名のとおり白布よりも高所に位置することから「新高湯」と呼ばれる。源泉は文政年間に阿部又右衛門が発見し、湯に浸かって病が癒えたと伝わる。明治35年(1902年)に旅館として開かれて以来、吾妻屋旅館は「日本秘湯を守る会」の会員宿として、山を越えて訪れる湯客を迎え続けてきた。 湯の質は、この宿の何よりの誇りである。泉質は含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉、旧称を石膏硫化水素泉といい、pHは7.0の中性、源泉温度は55.6度に達する。裏山から毎分約170リットルが自然に湧き出し、木の樋を伝って各浴槽へと注がれる。加温も加水も循環も塩素消毒も行わない、正真正銘の100パーセント源泉かけ流しだ。湯は無色からうっすらと白濁し、鼻をかすめる硫黄の香りが、山の湯であることを静かに告げる。 吾妻屋の看板は「五つの絶景露天風呂」である。総ヒバ造りの男女別内湯に加え、眺望露天、木の根に囲まれた根っこ風呂、最上川源流の滝を望む滝見風呂、そして貸切で味わえる大樹風呂が点在する。露天からは正面に兜山(標高1,199メートル)がそびえ、初夏の新緑、秋の紅葉、そして冬には2〜3メートルもの雪に囲まれた雪見露天へと、四季それぞれに表情を変える。混浴が基本だが女性専用の時間帯も設けられ、山の湯をゆったりと楽しめる。 訪れるなら、宿泊がおすすめだ。木造3階建て全13室のこぢんまりとした宿で、夕食には米沢牛をはじめ地の素材を生かした料理が並ぶ。1泊2食付きで1名17,500円ほどから。日帰り入浴も露天のみ大人700円で行われてきたが、冬季は休止で近年は当面休業との案内もあり、訪問前の電話確認が欠かせない。冬は天元台の駐車場から宿の送迎を使うのが安全で、豪雪の中の雪見露天はこの秘湯ならではの体験である。米沢の市街や上杉神社、天元台高原の登山とあわせて、山懐の湯を訪ねてみたい。
泉質
含硫黄-カルシウム硫酸塩泉(硫化水素型)
温度
40℃ ~ 55℃
湧出
自然湧出
供給
源泉かけ流し
加温
加温なし
pH値
pH 7
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 不可
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5. 高湯温泉 玉子湯(福島県 福島市)

高湯温泉 玉子湯
引用:高湯温泉 玉子湯 HP
同じく高湯温泉の秘湯である玉子湯は、明治元年(1868年)創業の老舗旅館だ。温泉に入ると肌が玉子のように滑らかになることと、匂いがゆで卵に似ていることから名づけられた。 庭園には創業当時の趣を残した茅葺き湯小屋があり、150年の歴史を感じさせる。400年絶え間なく自然湧出し続ける白濁の源泉を、7つの湯処で堪能できる。加水・加温を一切行わず、100%源泉かけ流しにこだわっている。 高湯温泉は戦後の高度経済成長期にも「一切の鳴り物を禁ず」と自らに課し、古来の湯治場の佇まいを護り続けてきた。その姿勢が現在の恵みに繋がっている。
泉質
酸性-含硫黄・(ナトリウム)-硫酸塩泉(硫化水素型)
温度
42℃ ~ 51℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 2.8
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1000円/子供 600円
営業時間
月火水木金土日祝
11:00 - 20:0011:00 - 20:0011:00 - 20:0016:00-20:0011:00 - 20:0011:00 - 20:0011:00 - 20:0011:00 - 20:0011:00 - 20:00
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6. 奥鬼怒温泉 加仁湯(栃木県 日光市)

奥鬼怒温泉 加仁湯
引用:奥鬼怒温泉 加仁湯 HP
泉質
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
温度
---℃ ~ 45℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 6.6
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 3500円/子供 1000円
営業時間
月火水木金土日祝
09:00 - 21:0009:00 - 21:0009:00 - 21:0009:00 - 21:0009:00 - 21:0009:00 - 21:0009:00 - 21:0009:00 - 21:0009:00 - 21:00
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7. 宝川温泉 汪泉閣(群馬県 利根郡みなかみ町)

大正12年(1923年)創業の宝川温泉汪泉閣は、谷川連峰の山間に佇む一軒宿で、その最大の魅力は清流・宝川沿いに点在するスケールの大きな露天風呂群だ。 昭和15年(1940年)に誕生した広さおよそ120畳の「摩訶の湯」をはじめとして、4つの大露天風呂が造られており、すべての湯船の面積を合わせると470畳にもおよぶ。毎分1,800リットルもの源泉を贅沢に掛け流しにした乳白色の湯は、硫黄の香りが漂い、大自然の中で温泉を満喫できる。 湯あみ着を着用して楽しめる3つの混浴大露天風呂と女性専用露天風呂があり、四季折々の表情を変える自然の中で入浴する体験は格別だ。夕食には地元の山菜や川魚など、山里ならではの旬の味覚が彩り豊かに並ぶ。
泉質
単純温泉
温度
40℃ ~ 42℃
供給
源泉かけ流し
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1500円/子供 ---円
営業時間
月火水木金土日祝
10:00 - 16:3010:00 - 16:3010:00 - 16:3010:00 - 16:3010:00 - 16:3010:00 - 16:3010:00 - 16:3010:00 - 16:3010:00 - 16:30
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8. 万座温泉 日進館(群馬県 吾妻郡嬬恋村)

万座温泉 日進館
引用: 万座温泉 日進館 HP
標高1,800メートルに位置する万座温泉日進館は、星に最も近い温泉宿として知られる。敷地内から源泉が自噴しており、毎分1,800リットル、日量540万リットルという圧倒的な湯量を誇る。 泉質は日本屈指の硫黄濃度を持つ酸性硫黄泉で、乳白色の濁り湯が特徴だ。温泉は自噴、白濁、高温、効能、かけ流しの五拍子揃った極上の温泉である。天然木造りにこだわった3つの湯処があり、特に展望露天風呂「極楽湯」は、万座の山々や満天の星空を眺めながら入浴できる絶景風呂として人気が高い。 大浴場「長寿の湯」では源泉100%の姥湯、大人数で入れる苦湯、打たせ湯が楽しめる滝湯など、6種類の浴槽が楽しめる。食事は朝夕ともバイキングスタイルで、「まごわやさしい」にこだわった和洋中40品以上のバランスメニューが提供される。
泉質
酸性硫黄泉
温度
40℃ ~ 44℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 2.5
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1000円/子供 ---円
営業時間
月火水木金土日祝
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9. 白骨温泉 泡の湯(長野県 松本市)

白骨温泉 泡の湯
白骨温泉 泡の湯 - 画像 1
泉質
含硫黄-カルシウム(・マグネシウム)-炭酸水素塩泉(硫化水素型)
温度
37℃ ~ 37℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 6.3
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1000円/子供 600円
営業時間
月火水木金土日祝
10:30 - 14:0010:30 - 14:0010:30 - 14:0010:30 - 14:0010:30 - 14:0010:30 - 14:0010:30 - 14:0010:30 - 14:0010:30 - 14:00
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10. 槍見の湯 槍見館(岐阜県 高山市)

槍見の湯 槍見館
引用: 槍見の湯 槍見館 HP
北アルプスの主峰・槍ヶ岳。その鋭峰を湯船から仰ぎ見ることができる宿が、奥飛騨温泉郷・新穂高温泉の一軒宿「槍見の湯 槍見館」である。創業は大正14年(1925年)。初代館主が清流・蒲田川の河原に湧き出る湯を見つけ、槍ヶ岳や笠ヶ岳を目指す登山者や地元の人々に開放したのが始まりと伝わる。かつては「槍見温泉」と呼ばれ、登山基地として、また湯治場として親しまれてきた歴史を持つ。本館は築200年を超える庄屋屋敷を移築・改修した堂々たる古民家造りで、囲炉裏の火と黒光りする梁が旅人を迎える。日本秘湯を守る会の提灯を掲げる会員宿でもある。 湯は自家源泉と共同源泉の2本を引く単純温泉(低張性中性高温泉)。pHは約6.9の中性で、循環も塩素消毒も行わない源泉かけ流しである。源泉温度が高いため夏季には一部浴槽で加水されるが、豊富な湯量に支えられた鮮度の高い湯は無色透明で、化粧水のようにしっとりと肌になじむと評判だ。刺激の少ない泉質ゆえに長湯にも向き、山歩きの疲れをゆっくりとほぐしてくれる。 槍見館の最大の魅力は、蒲田川沿いに点在する個性豊かな湯船の数々である。名物は宿名の由来ともなった混浴露天風呂「槍見の湯」。晴れた日には湯に浸かりながら槍ヶ岳の穂先を望むという、全国でも稀有な体験ができる(朝7時から9時は女性専用)。満天の星を眺められる24時間入浴可能な混浴露天「まんてんの湯」、女性専用露天「岩見の湯」、男女別の内湯に加え、槍ヶ岳開山の祖・播隆上人にちなむ「播隆の湯」など4つの貸切露天風呂が空いていれば自由に使えるのも宿泊者には嬉しい。露天風呂は計7つを数え、まさに湯めぐりの宿である。 日帰り入浴は10:00〜14:00(最終受付13:30)で大人800円・小学生以下500円。不定休のため事前の電話確認が安心だ。宿泊は全15室、1泊2食付き19,800円前後からで、飛騨の山の幸を活かした料理と毎朝の餅つきが名物となっている。アクセスはJR高山駅から濃飛バスで約90分、「中尾高原口」下車徒歩8分。新緑と残雪の槍ヶ岳が美しい初夏、蒲田川の瀬音と紅葉が重なる秋、雪見露天が楽しめる冬と、四季それぞれに表情を変える。新穂高ロープウェイ観光と組み合わせて、奥飛騨の名湯をじっくり味わいたい。
泉質
単純温泉
温度
45℃ ~ 67℃
供給
源泉かけ流し
加温
加温なし
pH値
pH 6.9
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 800円/子供 500円
営業時間
月火水木金土日祝
10:00 - 14:0010:00 - 14:0010:00 - 14:0010:00 - 14:0010:00 - 14:0010:00 - 14:0010:00 - 14:0010:00 - 14:0010:00 - 14:00
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11. 福地温泉 湯元長座(岐阜県 高山市)

奥飛騨温泉郷の五つの温泉地のなかでも、ひときわ静かな山里の風情を残すのが福地温泉である。平安時代に村上天皇がこの地の湯で療養したと伝わることから「天皇泉」の異名を持ち、平家の落人伝説も残る歴史の深い温泉地だ。その福地温泉を代表する宿が湯元長座である。昭和44年(1969年)の開業にあたり、富山(越中)などから築150年を超える古民家を移築し、約6,000坪の敷地に組み合わせた。玄関で迎える大きな囲炉裏、黒光りする太い梁と柱、高い天井——館内に足を踏み入れた瞬間から、日本の山村建築の重厚な空気に包まれる。 湯は焼岳・乗鞍岳という活火山の恵みである。共同源泉に加えて複数の自家源泉を持ち、源泉温度は約63〜95℃。泉質は単純温泉とナトリウム-炭酸水素塩泉で、各浴槽へ源泉かけ流しで供給される。特筆すべきは高温源泉の扱いで、加水して薄めるのではなく、木樋の上部から湯を落として空気に触れさせることで適温まで冷ましている。入浴後もぽかぽかと温かさが続くことから、地元では「あったまり湯」と呼ばれてきた。 浴場の多彩さも長座の魅力である。男女別の大浴場には内湯と野趣あふれる露天風呂が備わり、貸切露天風呂「山野草の湯」は無料で利用できる。五つの湯船が並ぶ「雫の湯」、天然石をくり抜いた湯船が印象的な外湯「かわらの湯」など、湯めぐりだけで滞在が満たされる。夜には囲炉裏端で飛騨牛や川魚、山菜といった山の幸を炭火で味わう夕食が待っており、宿のコンセプト「ひと風呂あびて炉端で酒盛」をそのまま体現できる。 日帰り入浴は行っておらず、この湯と空間は宿泊者だけの特権である。料金は1泊2食付き2名合計39,600円〜が目安。アクセスは高山駅から濃飛バス新穂高温泉行きで約1時間10分、「福地温泉上」下車すぐ。車なら高山ICから約1時間だが、冬季は積雪のためスタッドレスタイヤが必須となる。新緑や紅葉の季節も良いが、雪見露天と囲炉裏の火が恋しくなる冬こそ、この宿の真骨頂といえるだろう。
泉質
単純温泉
ナトリウム-炭酸水素塩泉
温度
40℃ ~ 95℃
供給
源泉かけ流し
加温
加温なし
利用
宿泊 可/日帰り 不可
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訪問前に確認すること

冬は送迎でしか行けない宿

新高湯温泉 吾妻屋旅館は、11月下旬から4月まで宿の手前の山道が雪で通れない。車は天元台の無料駐車場に停め、宿の送迎車に乗り換える。この期間は宿泊客だけを受け入れている。

奥鬼怒温泉 加仁湯は、季節を問わず一般車が女夫渕(めおとぶち)の駐車場までしか入れない。そこから宿の送迎バスで約25分かかる。送迎の時刻は決まっているので、予約時に確認してください。

冬の道路で気をつける宿

  • 奥小安峡 大湯温泉 阿部旅館: 国道398号の一関・花山方面が冬期閉鎖になり、秋田県側からしか入れない
  • 高湯温泉 玉子湯: 磐梯吾妻スカイラインが冬期通行止めになる。宿へは福島西ICから県道5号で約25分
  • 白骨温泉 泡の湯: 標高約1,400mの山道で、11月中旬から4月上旬は路面が凍る。スタッドレスタイヤに加えてチェーンを用意し、17時までに着く計画にしてください
  • 十勝岳温泉 湯元 凌雲閣: 11月上旬から5月下旬まで道路が雪と氷に覆われ、吹雪で通行止めになることがある
  • 槍見の湯 槍見館: 宿がスタッドレスタイヤの装着を求めている

車がなくても行ける宿

11軒すべてに路線バスか宿の送迎がある。主な起点は次のとおり。

  • 乳頭温泉 妙乃湯: JR田沢湖駅から羽後交通バスで約50分
  • 高湯温泉 玉子湯: JR福島駅西口から福島交通バスで約40分
  • 宝川温泉 汪泉閣: JR水上駅から宿の無料送迎で約30分(要予約)
  • 福地温泉 湯元長座: JR高山駅から濃飛バスで約70分

雪の日はバスが遅れる。乗り継ぎに余裕を持たせてください。

露天に入れない日がある

雪見露天は屋外にあるので、天候と設備の都合で休みになる日がある。

  • 十勝岳温泉 湯元 凌雲閣: 冬は露天の湯温が下がり、利用できない日があると公式サイトに書かれている
  • 高湯温泉 玉子湯: 屋根の雪下ろしの日は、湯小屋や露天の利用時間が変わる
  • 福地温泉 湯元長座: 2026年10月時点で、共同源泉の不調により大浴場露天の岩風呂部分が使えない。雪原を見下ろす外湯「かわらの湯」は別の浴場である

日帰りでは入れない宿

新高湯温泉 吾妻屋旅館と福地温泉 湯元長座は、当サイトの記録で日帰り入浴を受け付けていない。吾妻屋旅館は冬季に宿泊客しか受け入れないため、雪見露天に入るには泊まる必要がある。

混浴の露天

宝川温泉 汪泉閣の混浴露天「摩訶の湯」「子宝の湯」は湯浴み着を着て入る。女性専用の露天「摩耶の湯」もある。白骨温泉 泡の湯の混浴大露天風呂には女性専用の出入口があり、白濁した湯に体を沈めたまま湯船の中を進める。ほかに乳頭温泉 妙乃湯、奥小安峡 大湯温泉 阿部旅館、新高湯温泉 吾妻屋旅館、奥鬼怒温泉 加仁湯、槍見の湯 槍見館も混浴の浴槽を持つ。女性専用時間や湯浴み着の可否は宿ごとに違うので、個票ページで確かめてください。

支払い方法

乳頭温泉 妙乃湯、新高湯温泉 吾妻屋旅館、奥鬼怒温泉 加仁湯、白骨温泉 泡の湯の4軒は、当サイトの記録ではクレジットカードを扱っていない。山の上で現金を下ろせる場所は限られる。

県別の記事もあわせて

同じ県の他の湯宿を探すなら、以下の記事に一覧がある。

  • 北海道の秘湯 https://www.tan-ken.com/ja/blog/lau9w8gyw2ws
  • 秋田県の秘湯 https://www.tan-ken.com/ja/blog/lfr1_7ywj5
  • 山形県の秘湯 https://www.tan-ken.com/ja/blog/ds2y_mqv3
  • 福島県の秘湯 https://www.tan-ken.com/ja/blog/8fzlg2vi08fu
  • 栃木県の秘湯 https://www.tan-ken.com/ja/blog/1sor55vhq66i
  • 群馬県の温泉 https://www.tan-ken.com/ja/blog/ztslg16f7onk
  • 長野県の温泉 https://www.tan-ken.com/ja/blog/1asu9knjv5
  • 岐阜県の秘湯 https://www.tan-ken.com/ja/blog/txqxuturj

白濁した硫黄泉で雪見露天を選ぶなら、にごり湯の宿20選 https://www.tan-ken.com/ja/blog/ooj8-5665m51 にも玉子湯・加仁湯・日進館・泡の湯が載っている。

よくある質問(FAQ)

Q. 雪見露天はいつ行けば入れますか。

1月から2月なら、11軒のどの宿でも雪が残っている見込みが高い。槍見の湯 槍見館は12月中旬から3月下旬、新高湯温泉 吾妻屋旅館は12月から4月ごろを雪見の時期として案内されている。12月と3月は年によって雪の量が変わる。

Q. 車を使わずに雪見温泉へ行けますか。

行ける。宝川温泉 汪泉閣はJR水上駅から無料送迎(要予約)、高湯温泉 玉子湯はJR福島駅からバスで約40分、乳頭温泉 妙乃湯はJR田沢湖駅からバスで約50分である。冬は自家用車で行けない吾妻屋旅館と加仁湯も、送迎車に乗り継いで宿に着く。

Q. 女性が雪見露天に入りやすい宿はありますか。

宝川温泉 汪泉閣は混浴露天に湯浴み着を着て入り、女性専用の露天もある。白骨温泉 泡の湯の混浴大露天風呂は女性専用の出入口を持つ。新高湯温泉 吾妻屋旅館は混浴が基本だが、女性専用の時間帯を設けている。

Q. 雪で露天に入れないことはありますか。

ある。十勝岳温泉 湯元 凌雲閣は冬に露天の湯温が下がって使えない日があり、高湯温泉 玉子湯は雪下ろしの日に露天の時間が変わる。露天を目当てにするなら、出発前に宿へ電話で確認してください。

注意事項

  • 本記事に掲載している情報(入浴料金・営業時間・泉質データ・冬季の交通規制等)は、リサーチ時点の情報をもとに作成しています。誤りや変更が生じている可能性もあります。最新の情報については、各施設の公式サイトや観光協会等でご確認ください。

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