
2025年7月20日(日)から21日(月・祝)にかけて、北アルプスの常念岳(2,857m)にテント泊の1泊2日で登ってきました。1日目は三股登山口から前常念岳まで急登を登り、常念小屋のテント場に泊まりました。2日目は早朝に常念岳の山頂へ登って小屋に戻り、一ノ沢へ下る縦走です。山頂からは槍ヶ岳と穂高連峰、奥には富士山まで望むことができました!下山後に寄れる温泉と宿も最後に載せております。
コースデータ
項目 | 記録 |
|---|---|
歩いた日 | 2025年7月20日(日)〜21日(月・祝) |
総距離 | 約15.5km(1泊2日の縦走) |
1日目 | 6.5km・約8時間45分(休憩込み) |
2日目 | 9.0km・約7時間20分(休憩込み) |
累積標高 | 約+1,780m |
最高地点 | 2,857m(常念岳) |
コース | 三股登山口 → 前常念岳 → 常念小屋テント場(泊)→ 常念岳 → 常念小屋 → 常念乗越 → 一ノ沢 → 一ノ沢登山口 |
区間ごとの距離と時間は次のとおりです。私の記録をもとにした目安になります。
区間 | 距離 | 時間 |
|---|---|---|
三股登山口 → 前常念岳 | 4.7km | 約6時間20分 |
前常念岳 → 常念小屋 | 1.8km | 約2時間20分 |
常念小屋 → 常念岳 山頂 | 0.9km | 約55分 |
常念岳 山頂 滞在 | 約48分 | |
山頂 → 常念小屋 | 1.0km | 約1時間 |
常念乗越 → 一ノ沢へ下る | 2.6km | 約1時間40分 |
沢沿いに一ノ沢登山口へ | 4.5km | 約1時間40分 |
ちなみに、1日目は常念岳の山頂を通っていません。前常念岳までの急登で消耗したため、山頂を通らない近道で常念小屋へ向かいました。山頂には2日目の早朝、小屋から登って小屋へ戻っています。
アクセス & 駐車場
登りの起点は三股登山口で、標高は約1,350mです。駐車場には車が並んでいて、「定期運行バス停車場 路上駐車禁止」の看板が立っていました。


夏の三股駐車場は非常に混んでいました。6時前に到着して幸い駐車できましたが、ギリギリでした。早めに行かれることことを推奨します。
今回は三股から登って一ノ沢へ下る縦走なので、登山口が登りと下りで別になります。本来は三股へ戻る予定でしたが、体力の限界もあり、一ノ沢からはタクシーにで三股へ戻りました。下りの一ノ沢側は、林道一ノ沢線の状況に注意が必要です。撮影した2025年7月の時点でも林道は工事中で、工事箇所の脇は仮設の歩道を通って抜けました。
安曇野市の公式サイトによると、2026年11月8日時点で林道一ノ沢線は崩落のため一般車両が通行止めになっております。2026年3月下旬から災害復旧工事が行われていて、しゅん工は2027年1月末の予定です。一ノ沢ゲートから崩落箇所の手前までは市内のタクシー事業者の車両のみ通行でき、崩落箇所から一ノ沢登山口までは約1.5kmを歩くことになります。
出典: 安曇野市公式サイト(林道一ノ沢線)(2026年11月8日確認)
服装 & 装備
今回はテント泊の装備と水を背負って歩きました。三股から前常念岳までは急登が続き、途中には岩に掛けられたはしごもあります。前常念岳の手前からは岩稜帯で、2日目の山頂への道も大きな岩が積み重なる急登でした。駐車場は30度を超え夏の暑さでしたが、テント場や山頂付近はかなり涼しいので、防寒着含めて3000m級の山に登る装備の準備をしてください。
登山記録
三股登山口 → 前常念岳(4.7km・約6時間20分)
6:50頃に三股登山口を歩き出しました。はじめは樹林帯の登山道です。前常念岳までは標高差約1,300m、ここから急登が続きます。

樹林帯を抜けると、一気に視界が開けました。尾根の先まで見渡せます。

途中には岩に掛けられたはしごがあり、前常念岳の手前からは岩稜帯になります。テント泊の装備と水を背負っての急登で、かなりきつかったです。
夏ですので、かなり水は飲みました。常念小屋で水はいただけるので、1日分はしっかりと準備したほうがよいです。パーティ用に水をかなり持っていたので急登とてもつらかったです。
岩場をどんどん登ります。

やがて穂高連峰が見え始め、ようやく急登を登りきりました。とてもつらかったです。疲れてしまい、途中は撮影できませんでした。避難小屋が見えてからも、なかなか近づきませんでした。

13:11頃、前常念岳に着きました。山頂標識には「標高2662m」とあります。谷からは雲が湧いていました。

前常念岳 → 常念小屋(1.8km・約2時間20分)
前常念岳から先は稜線歩きです。雲の切れ間に、穂高の峰々が見えました。

右は雲、左は晴れ。そして奥に穂高の峰々です。急登の疲れもあって手ぶれしてしまいましたが、それでも信じられないほど美しい稜線歩きでした!

下山後の今でも記憶に残る美しさです、素晴らしく心が揺さぶられました。
本当は常念岳の山頂を越えて小屋へ向かう予定でした。しかしながら急登でかなり消耗していたので、山頂を通らずに常念小屋への近道を選びました。しばらく歩くと、赤い屋根の常念小屋が見えてきます。小屋のある常念乗越は標高2,460mで、この日は常念小屋のテント場に泊まりました。


ビール、最高!

疲れたのですぐ寝よとしていましたが、近くで雷鳴も聞こえました。安曇野方面は雨ですかね?

常念小屋テント場の朝(泊・2,450m)
2日目の朝です。夜明け前、テント場の先には雲海が広がっていました。

そして、雲海の向こうから日が昇りました。テント泊ならではの朝です。

日が昇ると、テント場の向こうの槍ヶ岳が朝日に染まっていきました。黄色いテントと赤い屋根の常念小屋の奥に、槍ヶ岳が見えます。

4:50頃 常念小屋テント場 2,450m
朝は冷えましたが、朝日は最高でした。
前常念方面も美しいです。

常念小屋 → 常念岳 山頂(0.9km・約55分)
5:06頃、常念小屋から山頂へ向けて歩き出しました。小屋から見上げると、朝の常念岳が見えます。

山頂までは大きな岩が積み重なる急登です。岩の奥には槍ヶ岳が見えていました。

【著者確認】前日の疲れは残っていましたか。ザックはテント場に置いて空身で登りましたか
常念岳 山頂(2,857m・滞在 約48分)
6時すぎに常念岳の山頂に着きました。標高2,857m、今回の最高地点です。山頂には祠があります。

祠の向こうに、槍ヶ岳と穂高連峰が並んでいます。

6:20頃 常念岳 山頂付近
奥には富士山も見えました。とても美しい眺めで、山頂には約1時間滞在して槍・穂高連峰を眺めていました。


穂高連峰を見ていました。美しい。
山頂からは、槍ヶ岳を左手に見ながら1.0km・約1時間で常念小屋へ下りました。小屋に戻ってからは、出発まで1時間30分ほど過ごしています。

テントを片付け、駐車場へ向かいます。本当は三股駐車場へ向かう予定でしたが、疲労もあり一ノ沢へ降りることにしました。常念小屋でタクシーを手配してもらい、いざ帰り始めます。
常念小屋 → 一ノ沢登山口(7.1km・約3時間20分)
常念乗越から一ノ沢へ下ります。下りはじめると、徐々に雲も出てきました。途中には「一の沢まで5.7km」の標識があります。

途中、岩から湧く水を汲みました。そこから先は沢沿いの下りです。

湧き水は冷たくてうまいです。沢沿いに下っていくと、登山道の先に建物が見えてきて、一ノ沢登山口に到着です。

登山口の先は林道が工事中で、仮設の歩道を通って抜けました。

これで1泊2日、約15.5kmの完歩です。タクシーの量が少なく、全然こないので乗り場でかなり待っている人がいました。私たちは予約していたので待ち時間も少なく良かったです。予約されたほうがいいと思います。
下山後は温泉へ
下山後は温泉で汗を流したいですね!今回は一ノ沢からタクシーで三股の駐車場に戻り、自分の車で安曇野みさと温泉 ファインビュー室山へ向かいました。安曇野市三郷の高台にある温泉で、日帰り入浴と宿泊ができます。
ファインビュー室山は、とにかく景色がとても綺麗でした!

このほか、安曇野側には燕岳の麓に穂高温泉郷があり、日帰りで入れる温泉と宿が集まっています。
安曇野しゃくなげの湯は穂高温泉郷にある日帰り入浴施設です。檜湯の宿 松伯も同じ穂高温泉郷の宿で、日帰り入浴もできます。どちらも中房渓谷から引いた湯を使っていて、2026年8月8日の土石流で温泉の供給に被害が出ました。しゃくなげの湯は9月に営業を再開しています。出かける前に営業状況をご確認ください。
中房温泉は、穂高温泉郷からさらに中房線を上った終点にある温泉で、日帰り入浴と宿泊ができます。なお、中房線は同じ土石流で通行止めになり、2026年11月8日時点では暫定開通です。通行できるのは5時から18時、幅2.2m以下・高さ3.0m以下・8t未満の車両で、雨が降ると予告なく規制されることがあります(出典: 安曇野市公式サイト(中房線)、2026年11月8日確認)。
安曇野みさと温泉 ファインビュー室山
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 09:30 - 21:30 | 09:30 - 21:30 | 09:30 - 21:30 | 09:30 - 21:30 | 09:30 - 21:30 | 09:30 - 21:30 | 09:30 - 21:30 | 09:30 - 21:30 | 09:30 - 21:30 |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 16:00 - 20:00 | 16:00 - 20:00 | 16:00 - 20:00 | 16:00 - 20:00 | 16:00 - 20:00 | 16:00 - 20:00 | 14:00-20:00 | 14:00-20:00 | 14:00-20:00 |

| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 |
近くに泊まるなら
前泊や後泊には、ファインビュー室山のほか、穂高温泉郷の檜湯の宿 松伯や中房温泉に泊まることができます。中房温泉の2026年の営業期間は、公式サイトでご確認ください。
安曇野みさと温泉 ファインビュー室山
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 | 10:00 - 21:30 |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 16:00 - 20:00 | 16:00 - 20:00 | 16:00 - 20:00 | 16:00 - 20:00 | 16:00 - 20:00 | 16:00 - 20:00 | 14:00-20:00 | 14:00-20:00 | 14:00-20:00 |

| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 | 09:30 - 16:00 |
よくある質問
常念岳の登山は何時間かかりますか?
三股から登って一ノ沢へ下った今回は、1日目が約8時間45分、2日目が約7時間20分でした。どちらも休憩込みです。三股から前常念岳までの急登だけで約6時間20分かかりました。
1日目に常念岳の山頂を通らなかったのはなぜですか?
当初は山頂を越えて小屋へ向かう予定でしたが、前常念岳までの急登で消耗したためです。山頂へは翌朝、テント場から約55分で登りました。
一ノ沢登山口までは車で行けますか?
2026年11月8日時点では、林道一ノ沢線は一般車両が通行止めです。タクシーで崩落箇所の手前まで入り、そこから約1.5km歩く形になります。詳しくは上のアクセスの節と、安曇野市の公式サイトをご覧ください。
常念小屋のテント場から槍ヶ岳は見えますか?
見えました。2日目の4:50頃、テント場の向こうに朝日に染まる槍ヶ岳を眺めることができました。
常念岳の下山後に入れる温泉はありますか?
私は下山後に、安曇野市三郷の安曇野みさと温泉 ファインビュー室山に入りました。このほか、安曇野側の穂高温泉郷に、日帰り入浴施設の安曇野しゃくなげの湯や、日帰り入浴もできる宿の檜湯の宿 松伯があります。中房線を上った先には中房温泉もあります。
まとめ
常念岳は、前常念岳までの長い急登を越えると、槍ヶ岳と穂高連峰を眺めながら歩ける山でした。テント泊の装備を背負っての登りは本当にきつかったですが、雲の流れる稜線、雲海からの日の出、山頂からの大パノラマと、見どころの多い1泊2日でした。一ノ沢側は2026年11月時点で林道が通行止めなので、出かける前に安曇野市の最新情報をご確認ください。ぜひ一度、テント泊で歩いてみてください!
動画で見る
動画の章立ても、上の登山記録とほぼ同じ区切りになっています。

【常念岳】槍ヶ岳・穂高連峰の大展望 テント泊1泊2日|三股〜前常念岳〜一ノ沢(YouTube)
- 00:00 オープニング
- 00:28 山の紹介
- 00:54 ルート紹介
- 01:39 三股〜前常念岳
- 05:37 前常念岳〜常念小屋
- 09:23 常念小屋の朝
- 10:09 常念小屋〜常念岳山頂
- 11:32 常念岳山頂
- 13:20 山頂〜常念小屋
- 13:54 常念乗越〜一ノ沢
- 15:11 一ノ沢〜一ノ沢登山口
※所要時間と距離は私の記録による目安です。林道や中房線の通行状況は2026年11月8日に安曇野市の公式サイトで確認したもので、温泉の料金や営業時間、山小屋の営業期間は変わることがあります。登山道・林道・山小屋の状況は、事前に最新の情報をご確認ください。









