福島県の秘湯15選——吾妻連峰の一軒宿から会津・南会津の名湯まで

秘湯

福島県の秘湯15選——吾妻連峰の一軒宿から会津・南会津の名湯まで

福島県は、全国でも指折りの温泉大国である。奥羽山脈から吾妻連峰、そして会津の山々へと連なる火山帯が、県内の各所に多彩な湯を湧かせてきた。磐梯朝日国立公園や日光国立公園に抱かれた山あいには、江戸期や明治期に開かれた一軒宿が今も残り、その多くが「日本秘湯を守る会」に名を連ねている。

なかでも福島市の背後にそびえる吾妻連峰は、県内屈指の秘湯の宝庫だ。標高750メートルの高湯温泉から、1,300メートル近い幕川温泉・野地温泉まで、山肌のそこかしこに硫黄の香り立つ湯が点在する。乳白色に濁った湯、川のようにしつらえた大露天、ブナの原生林に囲まれた野天——いずれも山中の一軒宿ならではの湯浴みが待っている。会津へ足を延ばせば、渓谷に建つ芦ノ牧や、南会津の二岐、県南の甲子といった歴史ある名湯が旅人を迎える。

この記事では、福島の秘湯を15か所厳選して紹介する。まずは泊まってじっくり湯に浸かりたい宿泊できる秘湯を12軒、地域順に取り上げ、後半で野湯や日帰りで味わう秘湯を3か所添えた。宿はいずれも実在の施設で、各温泉の詳細ページから空室・料金の確認や予約ページへ進める。山深い一軒宿が中心のため、冬季休業や道路状況は事前の確認をおすすめしたい。

なお、湯づかい(加水・加温・循環の有無)や泉質、日帰り入浴の可否は施設ごとに異なる。各施設の詳細は、下記の個別ページで最新情報とあわせて確認してほしい。


1. 高湯温泉 玉子湯(福島県福島市)

高湯温泉 玉子湯
引用:高湯温泉 玉子湯 HP
同じく高湯温泉の秘湯である玉子湯は、明治元年(1868年)創業の老舗旅館だ。温泉に入ると肌が玉子のように滑らかになることと、匂いがゆで卵に似ていることから名づけられた。 庭園には創業当時の趣を残した茅葺き湯小屋があり、150年の歴史を感じさせる。400年絶え間なく自然湧出し続ける白濁の源泉を、7つの湯処で堪能できる。加水・加温を一切行わず、100%源泉かけ流しにこだわっている。 高湯温泉は戦後の高度経済成長期にも「一切の鳴り物を禁ず」と自らに課し、古来の湯治場の佇まいを護り続けてきた。その姿勢が現在の恵みに繋がっている。
泉質
酸性-含硫黄・(ナトリウム)-硫酸塩泉(硫化水素型)
温度
42℃ ~ 51℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 2.8
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1000円/子供 600円
営業時間
月火水木金土日祝
11:00 - 20:00◯◯16:00-20:00◯◯◯◯◯
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2. 高湯温泉 安達屋(福島県福島市)

高湯温泉 安達屋
引用: 高湯温泉 安達屋 HP
標高750メートルの山間にひっそりと佇む高湯温泉は、開湯400年以上の歴史を誇り、山形の蔵王温泉、白布温泉とともに「奥州三高湯」に数えられる。全国でも珍しい高濃度の硫黄泉が湧き出ることで知られ、じゃらん温泉地満足度ランキングでは何度も全国一位を獲得している。 安達屋は高湯温泉最古の老舗旅館で、2025年7月に大浴場のリニューアルを完了した。名物の大露天風呂「大気の湯」は川のような形をしており、うたせ湯、寝湯、洞窟風呂が楽しめる。2024年には2つのラウンジも新設され、滞在中はドリンクなどを楽しむことができる。 夕食は囲炉裏端で山海の幸を焼きながら楽しむコース料理で、総料理長は「ソムリエ」と「唎酒師」の資格を持ち、料理とのペアリングにも深いこだわりがある。
泉質
酸性-含硫黄・(ナトリウム)-硫酸塩泉(硫化水素型)
温度
42℃ ~ 46℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 2.7
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1500円/子供 750円
営業時間
月火水木金土日祝
10:30 - 14:30◯×◯◯×◯◯◯
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3. 奥土湯 川上温泉(福島県福島市)

奥土湯 川上温泉
引用: 奥土湯 川上温泉 HP
福島県福島市土湯温泉町の最奥部、標高約480メートルに位置する創業1615年(慶長20年)の歴史ある秘湯宿です。400年以上の歴史を持ち、現在は第十六代目が経営しています。日本秘湯を守る会の会員宿で、杉や檜に囲まれた山間にひっそりと佇む一軒宿です。 6箇所の自家源泉を持ち、全て源泉かけ流し。最大の特徴は、職人が手彫りで造った「半天岩窟風呂(穴湯)」で、半分が洞窟、半分が露天風呂という珍しい構造です。奥行き6メートル、深さ0.85メートル、総湯量約21.5トンの豪快な造り。もう一つの名物は「立湯・万人風呂」で、縦約10メートル、横約4メートル、最深1.2メートルの巨大な浴槽はプールのようなスケール。 総湯量約30トンの立ち湯は圧巻です。泉質は単純温泉で、源泉温度57〜60℃、湧出量261リットル/分と豊富。木造二階建ての和風旅館は全8〜13室の小規模な宿で、秘湯ファンに根強い人気を誇ります。日帰り入浴にも対応しており、通年営業しています。
泉質
単純温泉
温度
42℃ ~ 60℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 8
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1000円/子供 500円
営業時間
月火水木金土日祝
09:00 - 21:00◯◯◯◯15:00-21:00◯◯◯
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4. 幕川温泉 水戸屋旅館(福島県福島市)

幕川温泉 水戸屋旅館
引用: 幕川温泉 水戸屋旅館 HP
福島県磐梯朝日国立公園、吾妻山の中腹、標高約1300メートルに位置する幕川温泉は、明治24年(1891年)創業の秘湯だ。日本秘湯を守る会の会員でもある。 二本の源泉を備え、内湯は「単純泉」、離れた場所にある露天風呂「さえりの湯」は「単純硫黄泉」と、泉質の異なる二つの温泉を一度に楽しむことができる。特に人気が高いのが渓流沿いの「さえりの湯」で、青みがかった乳白色の湯が美しい源泉かけ流しだ。 ブナの原生林に囲まれ、人の手が入らない大自然の宝庫である。自然の渓流と直結した池にはヤマメ・イワナ・鯉などが放流され、朝は硫黄の香りで目覚める。
泉質
単純温泉
単純硫黄泉
温度
42℃ ~ 73℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 5.9
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 700円/子供 400円
営業時間
月火水木金土日祝
10:00 - 15:30◯◯×◯◯◯◯◯
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5. 幕川温泉 吉倉屋旅館(福島県福島市)

幕川温泉 吉倉屋旅館
引用: 幕川温泉 吉倉屋旅館 HP
磐梯吾妻国立公園内、標高約1,300メートルに位置する秘湯の宿です。日本秘湯を守る会の会員宿であり、ブナやダケカンバ、落葉松の原生林に囲まれた山中にひっそりと佇んでいます。幕川温泉には水戸屋旅館と吉倉屋旅館の2軒のみが存在し、吉倉屋旅館は2つの異なる源泉を持つことが特徴です。 内湯は単純温泉(鉱泉)でヒノキ造りの浴槽、露天風呂は単純硫黄温泉(硫化水素型)でスカイブルーの美しい湯色が魅力です。露天風呂の硫黄泉は水戸屋旅館からの引き湯で、白い粉状の湯花が底に沈殿する美しい湯です。冬季は豪雪のため毎年5月上旬から11月上旬までの季節営業となっており、秋の紅葉シーズンには原生林が色づき格別の景観を楽しめます。客室は6室のみの小さな宿で、静寂の中で温泉を満喫できる秘湯らしい佇まいが人気です。
泉質
単純硫黄泉
単純温泉
温度
42℃ ~ 53℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 5.9
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 700円/子供 400円
営業時間
月火水木金土日祝
10:00 - 15:00◯◯◯◯◯◯◯◯
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6. 新野地温泉 相模屋旅館(福島県福島市)

新野地温泉 相模屋旅館
引用: 新野地温泉 相模屋旅館 HP
福島県福島市の磐梯朝日国立公園内、標高1,230メートルの高所に位置する秘湯の一軒宿です。「日本秘湯を守る会」の会員宿として知られ、ブナの原生林に囲まれた静かな山間に佇んでいます。新野地温泉は土湯温泉郷の最奥に位置する温泉地で、山肌から噴き出すガスと硫黄の匂いが秘湯の雰囲気を演出しています。 泉質は単純硫黄温泉(硫化水素型)で、源泉温度88℃、毎分120リットルの豊富な湯量を誇ります。白濁した硫黄泉は昔から胃腸病や神経痛の名湯として知られ、慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症にも効能があるとされています。内湯4つと露天風呂3つを備えており、男女別の檜風呂と野趣あふれる野天風呂から望む山々の眺望は格別です。 鉄筋4階建ての建物にはエレベーターも完備され、客室は全15室すべてトイレ付きで快適です。標高1,230メートルの高地にあるため冷房設備はなく、夏でも涼しい環境です。通年営業しており、四季折々の自然を楽しめます。特に秋の紅葉と冬の雪見風呂は絶景です。湯治対応も可能で、長期滞在にも適しています。
泉質
単純硫黄泉
温度
40℃ ~ 45℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 7.3
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 800円/子供 400円
営業時間
月火水木金土日祝
10:00 - 14:0011:00-14:00◯◯11:00-14:00◯10:00-13:00◯◯
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7. 野地温泉ホテル(福島県福島市)

野地温泉 野地温泉ホテル
引用: 野地温泉 野地温泉ホテル HP
福島県福島市、標高約1,200メートルの鬼面山北西側山麓に位置する温泉ホテルです。明治初期(1868年頃)に「加藤屋旅館」として開湯し、その後「野地温泉旅館」を経て、1974年に現在の「野地温泉ホテル」に改名されました。土湯峠温泉郷の一つで、ブナの原生林に囲まれた高地に位置しています。 最大の魅力は6つの趣の異なる浴場が全て源泉100%かけ流しであること。乳白色の硫黄泉は「単純硫黄温泉(硫化水素型)」で、源泉温度50.3℃。露天風呂「鬼面の湯」はブナの森を望む開放的な造りで夜間はライトアップされます。内湯「千寿の湯」は館内最古の総檜造りの伝統的な浴場です。「天狗の湯」は内湯から露天風呂へ着替えずに移動できる構造が特徴。男性専用の「剣の湯」と女性専用の「扇の湯」にはサウナも併設されています。鬼面の湯・天狗の湯・千寿の湯は3時間ごとに男女入れ替え制で、24時間入浴可能です。 客室数61室の本格的な温泉ホテルで、吾妻・安達太良の登山基地としても利用されています。JR東日本「地・温泉」にも選定された名湯です。
泉質
単純硫黄泉
温度
42℃ ~ 50℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 6
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1000円/子供 500円
営業時間
月火水木金土日祝
10:40 - 16:00◯◯◯◯◯×××
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8. 鷲倉温泉 高原旅館(福島県福島市)

鷲倉温泉 高原旅館
引用: 鷲倉温泉 高原旅館 HP
標高1230メートルの高所に位置する鷲倉温泉は、福島県内で最も涼しい場所の一つとされ、夏でも福島市内より10度ほど気温が低い。日本秘湯を守る会の会員宿である。 最大の特徴は、酸性緑礬泉と弱硫黄泉という二種類の異なる泉質を持つことだ。酸性緑礬泉は薄い赤褐色で「薬湯」とも呼ばれ、古くから胃腸、神経痛の名湯として親しまれてきた。飲泉所も設けられている。一方、弱硫黄泉は湯の花が豊富な乳白色で、お肌に優しい柔らかさがある。 早朝には雲海が見える日もあり、湯浴み客の目を楽しませてくれる。温泉よし、食事よし、建物きれい、スタッフよしと、バランスの取れた秘湯宿だ。
泉質
単純硫黄泉
酸性-鉄(Ⅱ)-硫酸塩泉
温度
40℃ ~ 71℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 2.7
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 800円/子供 400円
営業時間
月火水木金土日祝
10:00 - 15:00××◯◯◯◯◯◯
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9. 中ノ沢温泉 御宿万葉亭(福島県猪苗代町)

安達太良山の西麓、標高1000メートルの高原に位置する中ノ沢温泉は、約380年前の文禄年間に開湯した。源泉は沼尻元湯と同じ安達太良山の噴火口近くから湧く「沼尻元湯」で、毎分13,400リットルという単一の源泉としては日本一の湧出量を誇る。 御宿万葉亭は、この地で創業130年の小川屋旅館の別館として平成3年に営業を始めた、16歳以上の方のみが利用できる大人専用の宿だ。温泉街から離れ、目の前には原生林が広がり、聞こえてくるのは野鳥のさえずりと沢音だけという静寂の空間である。 泉質は酸性の硫黄泉で、pH1.7〜2.1とレモンのような酸性の湯だが、長大なパイプの中で揉まれて届くため肌あたりはシルクのようだ。総木造りの大浴場はヒノキの香りが広がり、併設する露天風呂からは遮るもののない眺めが自慢である。
泉質
硫黄泉
温度
42℃ ~ 68℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 1.9
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 不可
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10. 会津芦ノ牧温泉 丸峰観光ホテル(福島県会津若松市)

会津芦ノ牧温泉 丸峰観光ホテル
会津芦ノ牧温泉 丸峰観光ホテル - 画像 2
泉質
カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
温度
42℃ ~ 50℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 7.8
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1500円/子供 750円
営業時間
月火水木金土日祝
11:00 - 22:00◯◯◯◯◯◯◯◯
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11. 二岐温泉 大丸あすなろ荘(福島県天栄村)

二岐温泉 大丸あすなろ荘
引用: 二岐温泉 大丸あすなろ荘 HP
福島県岩瀬郡天栄村の標高800メートルに位置する二岐温泉は、平安時代の安和2年(969年)に開湯した歴史ある温泉だ。「秘湯」という言葉が誕生した温泉地としても知られ、大丸あすなろ荘の館主は日本秘湯を守る会の名誉会長を務める。 最大の名物は、自噴泉甌穴(おうけつ)風呂である。昔川底だった岩盤から源泉が直接噴出する珍しい湯船で、宿泊者は時間帯を区切って男女交代で入浴できる。二俣川の渓流沿いには男女別の露天風呂も完備されており、ブナの原生林に囲まれた野趣あふれる空間で、極上の源泉かけ流しを堪能できる。 夕食は地元の山菜や川魚をふんだんに使った郷土料理が中心で、自然回帰型の旅を楽しめる。
泉質
カルシウム-硫酸塩泉
温度
42℃ ~ 54℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 8.8
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1000円/子供 700円
営業時間
月火水木金土日祝
11:00 - 14:30◯◯◯◯◯◯◯◯
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12. 甲子温泉 旅館大黒屋(福島県西郷村)

甲子温泉 旅館大黒屋
引用: 甲子温泉 旅館大黒屋 HP
日光国立公園内、標高約900メートルの阿武隈川源流に佇む甲子温泉は、白河藩主松平定信公が愛した奥甲子の一軒宿だ。日本秘湯を守る会の会員で、平成21年に新築した本館と、松平定信公が愛した木造の離れがある。 名物は、天然岩盤をくり抜いた長さ15メートル、幅5メートル、深さ約1〜1.2メートルの「大岩風呂」である。立って入る珍しい湯船で、ブナの原生林が育む清流に囲まれた秘境で、源泉そのままの温泉にゆっくりとつかることができる。 すべての湯船が加水・加温・循環なしの源泉かけ流しにこだわっている。
泉質
カルシウム-硫酸塩泉
温度
36℃ ~ 46℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 7.7
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 900円/子供 500円
営業時間
月火水木金土日祝
10:00 - 15:00◯◯◯◯◯◯◯◯
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13. 沼尻温泉 元湯(福島県猪苗代町・野湯)

沼尻元湯 野湯
沼尻元湯 野湯
安達太良山の中腹、標高約1250メートルに位置する沼尻元湯は、単一の源泉としては日本一の湧出量を誇る野湯だ。その湧出量は毎分13,400リットルにも及び、江戸時代の1751年(宝暦元年)に開湯した270年以上の歴史を持つ。 最大の特徴は、川そのものが温泉になっている圧巻の光景である。あちこちに天然の湯船が点在し、野湯のパラダイスと呼ぶにふさわしい。泉質は酸性-カルシウム・アルミニウム-硫酸・塩化物泉で、pH1.7〜2.1とレモンに匹敵する強酸性だ。湯の花も大量に採取され、他の温泉地にも出荷されている。 かつては有毒な硫化水素ガスの発生により立入禁止となっていたが、2020年からは地元温泉組合が安全対策をした「エクストリーム温泉体験ツアー」を企画し、ガイドツアーに参加すれば訪問できるようになった。
泉質
硫黄泉
温度
---℃ ~ ---℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 1.7
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 不可/日帰り 可
入浴料
大人 ---円/子供 ---円
営業時間
月火水木金土日祝
00:00 - 24:00◯◯◯◯◯◯◯◯
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14. 木賊温泉 岩風呂(福島県南会津町)

木賊温泉 岩風呂
引用: 木賊温泉 岩風呂 HP
南会津町の西根川渓谷に位置する木賊温泉は、約1000年前に発見されたと伝えられる秘湯だ。その名は植物の木賊が群生していたことに由来する。 最大の特徴は、川床から湧き出る露天岩風呂である。岩を掘った浴槽からは足元から約45度の温泉がこんこんと湧き出ており、空気に触れることなく源泉100%に浸かれることから、温泉マニアの間では「一生に一度は訪れたい秘湯」とされている。清流のせせらぎを聞きながら、四季折々の自然とともに心と体を癒すことができる。 岩風呂は過去に何度も台風による被害で流されたが、その度に全国の温泉ファンから寄付が寄せられ建て直されてきた。それほど愛される温泉だ。
泉質
単純温泉
温度
42℃ ~ 45℃
湧出
足元湧出
供給
源泉かけ流し
加温
加温なし
pH値
pH 8
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 不可/日帰り 可
入浴料
大人 300円/子供 300円
営業時間
月火水木金土日祝
00:00 - 24:00◯◯◯◯◯◯◯◯
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15. 尾瀬檜枝岐温泉 燧の湯(福島県檜枝岐村)

福島県最南端に位置する檜枝岐村は「日本最後の秘境」とも称される静かな山里だ。尾瀬の玄関口でもあり、燧の湯は3つある公衆浴場の中で唯一、源泉かけ流しの日帰り温泉である。 舟岐川を見下ろす高台に建ち、専用の単純硫黄泉の源泉を贅沢にかけ流しで使用している。屋内浴場と露天風呂の両方が完備されており、四季折々の檜枝岐村の表情を眺めながらゆっくり過ごすことができる。 平成11年に建てられた施設は清掃が行き届いており、高級リゾートホテルのような雰囲気の良い浴室が特徴だ。尾瀬や会津駒ヶ岳の登山後に立ち寄る温泉として、多くの登山客に愛されている。
泉質
単純硫黄泉
温度
42℃ ~ 63℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 9.1
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 不可/日帰り 可
入浴料
大人 1000円/子供 500円
営業時間
月火水木金土日祝
06:00 - 20:00◯13:00-20:00◯◯◯◯◯◯
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総まとめ——福島の秘湯を巡る前に知っておきたいこと

福島の秘湯は、大きく「吾妻連峰(福島市)」「猪苗代・磐梯」「会津・南会津」「県南(白河周辺)」の四つのエリアに分けて考えると、旅の計画が立てやすい。宿泊を主軸にするなら、まずは宿の集まる吾妻連峰エリアを起点にするのがおすすめだ。

【吾妻連峰・福島市】 高湯温泉は標高750メートルの山あいに湧く古湯で、奥州三高湯の一つに数えられる硫黄泉の里だ。玉子湯は明治元年(1868年)創業の一軒宿で、茅葺きの湯小屋が今も残る。安達屋も高湯を代表する老舗で、川のようにしつらえた大露天が名物である。ここから吾妻スカイライン沿いに標高を上げると、奥土湯の川上温泉、そして1,300メートル近い山中に幕川温泉(水戸屋旅館・吉倉屋旅館)、新野地温泉、野地温泉ホテル、鷲倉温泉と、山の一軒宿が続く。いずれもブナ林に囲まれた濃厚な湯が魅力だが、これらの高所の宿は冬季に休業・道路閉鎖となることが多い。訪問時期と営業状況は必ず確認したい。

【猪苗代・磐梯】 中ノ沢温泉は、日本有数の湧出量を誇る沼尻の源泉を引く温泉地で、御宿万葉亭はその中の宿泊施設だ。近くの沼尻温泉 元湯は、山中に自噴する迫力ある野湯として知られる。ただし沼尻元湯は有毒な硫化水素ガスが発生する危険な場所であり、個人での立ち入りは大変危険だ。必ずガイドツアーに参加してほしい。

【会津・南会津】 会津芦ノ牧温泉は、大川(阿賀川)の渓谷沿いに開けた会津の名湯で、丸峰観光ホテルは渓谷美を望む滞在型の宿である。南会津の二岐温泉にある大丸あすなろ荘は、日本秘湯を守る会の初代会長を務めた宿として知られ、渓流沿いの露天が名高い。同じ南会津の木賊温泉 岩風呂は、川岸の岩をくり抜いた素朴な共同浴場で、宿泊はなく立寄り入浴が中心となる。さらに山深い檜枝岐村には、尾瀬の玄関口に湧く燧の湯があり、こちらも日帰り主体の村営浴場だ。

【県南(白河周辺)】 西郷村の甲子温泉 旅館大黒屋は、阿武隈川の最上流部に建つ一軒宿で、深さのある大浴場「大岩風呂」で知られる。東北新幹線の新白河駅からアクセスしやすく、県南観光の拠点にもしやすい。

宿泊を中心に組むなら、吾妻連峰エリアで一泊、会津または県南でもう一泊という二泊三日が現実的だ。高所の一軒宿の多くは冬季休業となるため、雪のない時期に山の湯を、通年営業の宿を冬の候補に、と使い分けるとよい。野湯や共同浴場(沼尻元湯・木賊岩風呂)は天候や水量によって入浴できないこともある。

※本記事に掲載している情報(入浴料金・営業時間・泉質データ・湯づかい等)は、リサーチ時点の情報をもとに作成しています。誤りや変更が生じている可能性もあります。最新の情報については、各施設の公式サイトや観光協会等でご確認ください。特に冬季は休業・道路閉鎖の施設が多いため、訪問前の確認を強くおすすめします。

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