【秘湯】鹿児島の秘湯めぐり - 野湯から一軒宿まで10選

秘湯

火山の恩恵を受けた温泉王国・鹿児島。源泉数は全国2位を誇り、霧島連山をはじめとする山々に囲まれたこの地には、人里離れた静かな秘湯が数多く存在する。今回は、自然湧出する野湯から、歴史ある一軒宿まで、鹿児島県が誇る秘湯10選を紹介する。

1. 霧島温泉 目の湯(霧島市)

2. 霧島新燃荘(霧島市)

3. 霧島湯之谷温泉 湯之谷山荘(霧島市)

4. 妙見温泉 おりはし旅館(霧島市)

5. 栗野岳温泉 南洲館(湧水町)

栗野岳の中腹、標高1,000mを超える場所に佇む一軒宿。明治9年に西郷隆盛が湯治に訪れたことから「南洲館」と命名された。日本秘湯を守る会の会員宿でもある。

最大の特徴は、3種類の異なる泉質を楽しめること。「桜湯」は酸性単純硫黄泉(pH2.8)で、白濁した優しい浴感。「竹の湯」は酸性・含鉄(II・III)-アンモニア-硫酸塩泉(pH2.2)で、鹿児島本土で最も酸性度が強い。灰色に濁り、強烈なアンモニア臭が特徴。湯船の底には硫黄を含んだ泥が沈殿しており、泥パックも楽しめる。「蒸し風呂」は天然の蒸気を利用したサウナで、高温室と低温室の2つがある。

名物は温泉の蒸気で蒸し上げる「蒸し鶏」。丸ごと一羽の鶏が温泉成分を吸って絶品の味わいになる。事前予約が必要だが、ぜひ試したい一品だ。

  • 泉質:桜湯=酸性単純硫黄泉(pH2.8)、竹の湯=酸性・含鉄-アンモニア-硫酸塩泉(pH2.2)、蒸し風呂=ラジウム泉
  • 源泉かけ流し(塩素消毒なし)
  • 浴槽:内湯=3カ所(桜湯・竹の湯・蒸し風呂)
  • 源泉温度:桜湯61度、竹の湯60度前後
  • 加水あり・加温なし
  • 日帰り入浴:可(1湯300円、2湯550円、3湯700円)
  • 宿泊:可
  • 営業期間:通年営業(現在は当面の間休業中の情報あり、要確認)

6. 吹上温泉 湖畔の宿 みどり荘(日置市)

みどり池の湖畔に佇む、昭和7年創業の秘湯宿。日本秘湯を守る会の会員で、斎藤茂吉が定宿とし「神の湯」と称えた名湯。明治初期には西郷隆盛も訪れたと伝えられる。全8室の静かな宿で、入口の正門は武家屋敷の門を移築したもの。

温泉は自家源泉と共同源泉の2本を使用。自家源泉は敷地内の地下70mから自然湧出する無色透明のお湯で、たまご臭のするヌルスベした浴感が特徴。露天風呂で使用される。共同源泉は黒っぽい透明な湯で、内湯と貸切風呂で使用。白と黒、色の違う硫黄泉が楽しめるのがみどり荘ならではの魅力だ。

みどり池の周りには遊歩道があり、季節ごとに桜や紅葉が楽しめる。露天風呂は男女別で、池の周囲に点在している。自然に囲まれた静寂の中、ゆったりとした時間が流れる。

  • 泉質:自家源泉=単純硫黄泉(59.6度、pH9.0)、共同源泉=単純硫黄泉(36.4度、pH9.0)
  • 源泉かけ流し(加水加温循環消毒なし)
  • 浴槽:内湯=男女各1、露天=男女各1、貸切風呂=2
  • 日帰り入浴:可(大浴場500円、家族湯700円前後)
  • 宿泊:可
  • 営業期間:通年営業(日帰り入浴は平日10:00〜19:30、土日祝前日10:00〜15:00)

7. 霧島温泉 川の湯(霧島市)

8. 塩浸温泉(霧島市)

9. 妙見・安楽温泉郷の野湯群(霧島市)

天降川沿いに広がる妙見・安楽温泉郷には、いくつかの野湯が点在している。旅館文化が盛んな一方で、人の手が入らないありのままの温泉を味わえる野湯も、温泉好きの人々の間で人気だ。

国道223号線沿いの竹林を下りると温泉に辿り着く。入口には誰が設置したのか不明の門がある。温泉の下を流れる川は清流で、野湯の周辺は自然豊かな環境に包まれている。

あるがままの温泉ゆえに、どのように対峙して楽しむかは浸かる人次第。日常の中でささやかな冒険気分を味わえるのも、野湯の魅力のひとつだ。

  • 泉質:含鉄泉系、炭酸水素塩泉系など(場所により異なる)
  • 源泉かけ流し
  • 浴槽:野湯
  • 日帰り入浴:可(無料)
  • 宿泊:不可
  • 営業期間:通年(24時間)

10. 竹林の湯(霧島市)

国道223号線沿い、鹿児島空港から車でわずか10分という好立地にありながら、奇跡的な秘湯として温泉愛好家の間で高く評価される野湯。塩浸温泉龍馬公園近くの竹林を下ること約3分で、別世界のような光景が広がる。

源泉は約50℃で湧出し、赤茶色に染まった岩肌を流れ落ちる間に適温となり、天然の岩のくぼみを利用した湯船に溜まる。湯船は上下2層に分かれており、上段は熱め、下段はぬるめと、好みに応じて入浴できる。

温泉成分が作り出した造形美は圧巻で、まるで芸術作品のよう。無色透明から黄色に濁った湯は、軽い炭酸味と鉄味がある。管理者不在の野湯だが、定期的に整備されており、脱衣用の板張りや椅子も設置されている。

隣を流れる川は澄んでいて、小魚も泳ぐ清流。夏場は川に入って熱冷交互浴も楽しめる。

  • 泉質:含鉄泉系(推定)
  • 源泉かけ流し
  • 浴槽:野湯(2段)
  • 源泉温度:約50度
  • 日帰り入浴:可(無料)
  • 宿泊:不可
  • 営業期間:通年(24時間)


鹿児島の秘湯を訪れる際の注意点

野湯について

野湯は管理者不在の自然の温泉です。以下の点に注意してください。

  • 自己責任での利用となります
  • 脱衣所や施設はほとんどありません
  • 水着やバスタオルの着用をおすすめします
  • ゴミは必ず持ち帰りましょう
  • 周囲の自然環境を守りましょう
  • 天候や季節によって湯温が大きく変わります
  • 増水時は危険ですので、入浴を控えてください

アクセスについて

  • 多くの秘湯は山間部にあり、道が狭い場所も多いです
  • レンタカーの利用をおすすめします
  • カーナビの設定は目的地周辺の施設を指定するとよいでしょう
  • 冬季は路面凍結に注意してください

持ち物

  • タオル(複数枚)
  • 着替え
  • 飲料水
  • 虫除けスプレー(夏季)
  • 懐中電灯(野湯の場合)

鹿児島の秘湯は、火山の恵みが生み出した自然の宝物。野湯の原始的な魅力から、歴史ある一軒宿の風情まで、多様な温泉体験ができる。日常の喧騒から離れ、静寂に包まれた温泉で心身ともにリフレッシュする贅沢を、ぜひ体験してほしい。

※情報はリサーチした時点での最新の情報ではありますが、誤りなどがある可能性もあり、最新の情報は公式サイトなどを確認ください。

おすすめの温泉

秘湯マップで人気の温泉をご紹介

ホームマップ温泉リストブログマイページ