【秘湯】福井県の秘湯・名湯 9選 — 日本海の断崖から奥越前の渓谷まで、北陸の隠れ湯を巡る

秘湯

福井県は、日本海に面した越前海岸の荒々しい景観と、白山山系に連なる奥越前の深い山々という、対照的な二つの顔を持つ温泉県だ。源泉数こそ隣県の石川や富山に譲るものの、その分、一つひとつの温泉に際立った個性がある。三方五湖の湖畔に佇むラドン泉の一軒宿、雪崩で全壊しながらも地元の力で蘇った奥越前の秘湯、明治の廻船問屋から転じた全7室のオーベルジュ——福井の温泉は、土地の風土と人々の物語を色濃く映している。今回は、そのなかから特に個性際立つ9か所を厳選した。

1. 虹岳島温泉 虹岳島荘(福井県 三方上中郡若狭町)

2. 鳩ヶ湯温泉(福井県 大野市)

3. 鷹巣温泉 国民宿舎 鷹巣荘(福井県 福井市)

4. 越前あわら温泉 つるや(福井県 あわら市)

5. あわら温泉 グランディア芳泉(福井県 あわら市)

6. 三国温泉 望洋楼(福井県 坂井市三国町)

7. 佐野温泉 福の湯(福井県 福井市)

8. 花はす温泉 そまやま(福井県 南条郡南越前町)

9. 九頭竜温泉 平成の湯(福井県 大野市)

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総まとめ — 福井の秘湯を旅する前に知っておきたいこと

福井県の温泉は、大きく4つのエリアに分けて巡ると効率的である。

【あわら温泉・三国エリア】 越前あわら温泉 つるや、あわら温泉 グランディア芳泉、三国温泉 望洋楼が位置する福井県北部の温泉集積地だ。つるやとグランディア芳泉はあわら温泉街に位置し、北陸自動車道 金津ICから車で約15分。つるやは明治17年創業の数寄屋造りの老舗で、3本の自家源泉による100%源泉かけ流しが魅力。グランディア芳泉は全111室を擁する北陸屈指の大規模リゾートで、展望大浴場「天上のSPA」からの眺望が圧巻だ。三国温泉 望洋楼は三国港に近い東尋坊エリアに位置する全7室のオーベルジュ型旅館で、2021年に全館を建て替えた現代的な空間で皇室献上蟹をはじめとする越前がに料理の最高峰を味わえる。あわら温泉の2宿は徒歩圏内にあり、三国温泉 望洋楼へは車で約15分。冬季の越前がにシーズン(11月〜3月)には、温泉と蟹を同時に楽しむ贅沢な旅が実現する。

【越前海岸・福井市エリア】 鷹巣温泉 国民宿舎 鷹巣荘と佐野温泉 福の湯が位置するエリアだ。鷹巣荘は福井市北部の日本海沿いに建ち、断崖の露天風呂から日本海に沈む夕日を望む絶景が楽しめる。福井市街地から車で約40分。佐野温泉 福の湯は福井市郊外にあり、越前海岸ドライブの前後に組み合わせやすい日帰り温泉施設だ。冬季は越前がにの最盛期と重なり、温泉と蟹を同時に楽しめる。

【奥越前エリア】 鳩ヶ湯温泉と九頭竜温泉 平成の湯が位置する大野市の山間部。鳩ヶ湯温泉は白山国立公園の入口に位置し、国道158号から打波川沿いに入った秘境にある。冬季休業(12月上旬〜4月下旬)のため、訪問は5月〜11月に限られる。九頭竜温泉 平成の湯は九頭竜湖の近くにあり、JR越美北線の終着駅・九頭竜湖駅から徒歩圏内という珍しい秘湯だ。両施設は国道158号で結ばれており、大野IC起点で1日で巡ることが可能。越前大野城や九頭竜湖の観光と組み合わせると充実した旅になる

【若狭・嶺南エリア】 虹岳島温泉 虹岳島荘と花はす温泉 そまやまが位置する嶺南地方。虹岳島荘は三方五湖のひとつ・水月湖の湖畔に佇む日本秘湯を守る会の会員宿で、築150年の古民家を移築したレトロな佇まいが魅力だ。三方五湖のレインボーラインや若狭町の縄文博物館と合わせた旅が楽しめる。花はす温泉 そまやまは北陸自動車道 今庄ICから約10分とアクセスが良く、駐車場も200台と広大で、ドライブ途中の立ち寄り湯に最適。7月には周辺の蓮田が見頃を迎え、蓮と温泉を同時に楽しめる。

全体として、福井県の温泉巡りにはレンタカーが推奨される。あわら温泉エリアはJR芦原温泉駅(北陸新幹線停車駅)から各宿への送迎やシャトルバスがあり、公共交通機関でもアクセスしやすい。鷹巣荘はJR福井駅からバスで約50分、九頭竜温泉はJR九頭竜湖駅から徒歩約15分と公共交通機関でのアクセスも可能だが、それ以外はバスの便数が限られる。越前海岸沿いの国道305号は冬季に波浪で通行止めになることがあるため、事前に道路状況を確認すること。奥越前エリアは冬季に積雪が多く、スタッドレスタイヤが必須である。

※本記事に掲載している情報(入浴料金・営業時間・泉質データ等)は、リサーチ時点の情報をもとに作成しています。誤りや変更が生じている可能性もあります。最新の情報については、各施設の公式サイトや観光協会等でご確認ください。

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