島根県の秘湯・名湯 17選 — 神話の国に湧く古湯と火山の恵みを巡る

島根県の秘湯・名湯 17選 — 神話の国に湧く古湯と火山の恵みを巡る

島根県は、出雲大社に代表される神話の地として知られるが、その大地の奥深くには驚くべき多様性を持つ温泉群が息づいている。733年に編纂された『出雲国風土記』には複数の温泉が記され、1,300年以上前から人々がこの地の湯に癒やされてきた歴史がある。三瓶山の火山活動がもたらした含鉄泉や炭酸泉は中国地方最大の湧出量を誇り、足元から炭酸ガスが湧き出す千原温泉は「ひなびた温泉ランキング日本一」に選ばれたこともある。pH9.9の美肌の湯、世界遺産の温泉街、世界最高レベルのラドン含有量を記録した鉱泉、間欠泉を源泉に持つ一軒宿——島根の温泉は、一つとして同じものがない。今回は、そのなかから特に個性際立つ17か所を厳選した。


1. 海潮温泉 海潮荘(島根県 雲南市)

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2. 千原温泉(島根県 邑智郡美郷町)

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3. 小屋原温泉 熊谷旅館(島根県 大田市)

三瓶山の北西麓、島根県大田市三瓶町の山あいにひっそりと佇む小屋原温泉熊谷旅館は、元文年間(1736〜1740年)に開湯したと伝えられる約280年の歴史を持つ秘湯である。三瓶山は古くから火山活動で知られる山であり、その地下深くに蓄えられた炭酸ガスが温泉水に溶け込むことで、全国でも屈指の炭酸泉が生まれた。客室わずか5室、「温泉以外何もありません」という潔い営業方針が示すとおり、この宿の主役はあくまでも湯そのものである。周囲を三瓶山の深い緑と静寂に包まれたこの一軒宿は、温泉通の間で「知る人ぞ知る名湯」として語り継がれてきた。 小屋原温泉の泉質は含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、源泉温度37.8度、pH6.0の中性ぬる湯である。建物の直下から湧き出す源泉を完全非加熱・源泉かけ流しで提供しており、加水・加温・循環・消毒は一切行っていない。この温泉最大の特徴は、入浴するとたちまち全身が細かい炭酸の泡に覆い尽くされる圧倒的な泡付きの良さにある。大分県の七里田温泉にも匹敵するとされるその炭酸含有量は、温泉ファンを唸らせるに十分である。湯はわずかに褐色を帯び、金気臭が漂い、口に含むと甘味と出汁のような深い味わいが広がる。人肌に近い37度台のぬる湯であるにもかかわらず、炭酸ガスの血行促進効果により体の芯からじんわりと温まる。
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4. 三瓶温泉 志学薬師 鶴の湯(島根県 大田市)

三瓶温泉 志学薬師 鶴の湯
引用:三瓶温泉 志学薬師 鶴の湯HP
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5. 三瓶温泉 亀の湯(島根県 大田市)

三瓶温泉 亀の湯
引用:三瓶温泉 亀の湯 HP
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6. 温泉津温泉 薬師湯(島根県 大田市)

温泉津温泉 薬師湯
引用:温泉津温泉 薬師湯 HP
温泉津温泉は約1300年前に開湯したと伝えられる山陰地方屈指の古湯である。開湯伝説によれば、旅の僧が手負いの大狸が湯に浸かって傷を癒す姿を目撃したことが発見の契機とされている。温泉津(ゆのつ)という地名は文字通り「温泉の港」を意味し、戦国時代から江戸時代にかけては石見銀山で産出された銀の積出港「沖泊」として隆盛を極めた。銀山で働く鉱夫たちもこの湯で疲れを癒したと伝えられ、温泉と銀山は切り離せない歴史的関係にある。2007年、温泉津はユネスコ世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産に登録され、温泉街としては日本で初めて世界遺産の一部となった。 薬師湯の源泉は、明治5年(1872年)の浜田地震によって新たに湧出したもので、「震湯(しんゆ)」の別名を持つ。泉質はナトリウム-塩化物温泉(低張性中性高温泉)で、pH6.3、源泉温度44.4℃。ナトリウムイオン1,950mg、カルシウムイオン450mg、炭酸水素イオン976mg、遊離二酸化炭素537mgと、成分が非常に濃厚である。蒸発残留物は7.10g/kgに達し、炭酸とメタケイ酸を豊富に含むことから「ダブル美人の湯」とも称される。日本温泉協会の天然温泉審査では全6項目でオール5の最高評価を獲得しており、山陰地方ではこの薬師湯のみが到達した栄誉である。100%源泉かけ流しの湯は、湧出時には無色透明だが、浴槽内で空気に触れると薄茶褐色に変化し、温泉成分の豊かさを目に見える形で実感できる。 薬師湯の建築もまた大きな魅力のひとつである。大正8年(1919年)に地元の大工が神戸で洋風建築を学んだ後に建てた旧館は、屋根から突き出た湯気抜き塔、装飾的な軒回り、ステンドグラスの窓など、大正ロマンを感じさせる木造洋風建築として高い価値を持つ。現在この旧館は「震湯ギャラリー」と「震湯カフェ内蔵丞」として活用されており、入浴後にレトロな空間でコーヒーを楽しむことができる。浴場は隣接する新館にあり、こぢんまりとした浴槽に源泉がかけ流されている。湯口付近には温泉成分の析出物が堆積し、長年にわたる源泉の力強さを物語っている。
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7. 斐乃上温泉 斐乃上荘(島根県 仁多郡奥出雲町)

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8. 美又温泉 かめや旅館(島根県 浜田市)

9. 有福温泉 旅館ぬしや(島根県 江津市)

有福温泉 旅館ぬしや
引用:有福温泉 旅館ぬしや HP
有福温泉は、飛鳥時代に天竺(インド)の聖人・法道仙人が諸国を巡る中で発見したと伝えられる、開湯1350年以上の歴史を持つ山陰の名湯である。「福が有る」という縁起の良い名を冠するこの温泉地は、石段の坂道に沿って旅館や共同浴場が軒を連ねるレトロな佇まいから「山陰の伊香保」とも呼ばれてきた。旅館ぬしやは、この歴史ある温泉街で270年以上にわたって湯守を務めてきた老舗であり、3,000坪の広大な敷地に古民家を移築して建てられた全9室の離れの一軒宿である。2021年のリニューアルでは、無垢材・鉄・藍染めといった異素材を大胆に取り入れ、江戸時代から続く伝統と現代の美意識が見事に融合した空間へと生まれ変わった。 ぬしやの湯は、アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)に分類される自家源泉である。源泉温度は46.6〜47.2度、pH9.2のアルカリ性を示し、無色無臭透明の柔らかな湯は肌に吸い付くようなとろみを感じさせる。古くから「美人の湯」として名高く、入浴後の肌はもっちりとすべすべになると評判である。神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩などへの効能も認められており、かつては湯治場としても栄えた。1350年もの間、枯れることなく滾々と湧き続ける湯は、この地が持つ大地の恵みそのものである。 館内には大浴場と露天風呂のほか、「桜」と「石」と名付けられた2つの貸切露天風呂が設けられており、いずれも無料で利用できる。
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10. 玉造温泉 湯元玉井館(島根県 松江市)

玉造温泉 湯元玉井館
引用:玉造温泉 湯元玉井館HP
玉造温泉は、奈良時代の733年に編纂された『出雲国風土記』に「一たび濯げば形容端正しく、再び沐すれば万病悉く除ゆ」と記された、1300年の歴史を誇る日本最古級の温泉地である。平安時代には清少納言が『枕草子』で「湯はななくりの湯、玉造の湯、有馬の湯」と称え、日本三名泉のひとつに数えた。その玉造温泉街の中ほどに佇む湯元玉井館は、明治末期に「浜屋」として創業し、昭和初期に「玉井館」と改名された。築100年を超える純和風木造3階建ての建物は、古き良き温泉情緒をそのままに残している。全6室のみの大人専用の宿として、静寂と寛ぎの空間を提供し続けている。 玉井館最大の魅力は、敷地内の庭園地下31メートルから湧き出す自家源泉にある。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉で、源泉温度は55度、pH8.1の弱アルカリ性である。硫酸イオンが肌にハリと潤いを与え、メタケイ酸が天然の保湿成分として作用し、アルカリ性の湯が古い角質を穏やかに取り除く。製薬会社による泉質調査では、基礎水分量を165パーセントもアップさせるという高級化粧水レベルの評価を受けており、「美肌の湯」の名に恥じない実力を持つ。全浴場で自家源泉かけ流しを貫いており、夜通し入浴できるのも嬉しい点である。 浴場は「夢の湯」と「玉の湯」の2つがあり、22時前後に男女入れ替えとなるため、宿泊すれば両方の浴場を堪能できる。夢の湯には内湯と露天風呂があり、玉の湯は半地下の岩風呂で趣が異なる。
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11. 出雲湯村温泉 湯乃上館(島根県 雲南市)

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12. 湯抱温泉 中村旅館(島根県 邑智郡美郷町)

湯抱温泉 中村旅館
引用:島根県美郷町 HP
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13. 三瓶温泉 国民宿舎さんべ荘(島根県 大田市)

三瓶温泉 国民宿舎さんべ荘
引用:三瓶温泉 国民宿舎さんべ荘 HP
三瓶温泉 国民宿舎さんべ荘は、島根県大田市の国立公園三瓶山南麓に佇む公共の宿である。三瓶温泉の歴史は白鳳時代(7世紀後半)にまで遡り、1,300年以上の歴史を持つ。寛政時代(1789~1800年)には湯治場として広く知られるようになり、江戸時代には世界遺産・石見銀山の坑夫たちも疲れを癒やしに訪れたとされる。昭和34年(1959年)に国民保養温泉地に指定され、現在の国民宿舎さんべ荘は三瓶温泉を代表する宿泊施設として親しまれている。2023年には将棋の王将戦の対局会場に選ばれ、全国的にもその名が知られるようになった。 さんべ荘の温泉は含鉄(II・III)-ナトリウム-塩化物温泉で、pH5.9の弱酸性である。源泉温度は約34.8度とぬるめで、湧出量は毎分1,174リットルと豊富。三瓶温泉全体では毎分約3,000リットルと中国地方最大の湧出量を誇る。最大の特徴は、すべての浴槽において加水・循環ろ過・消毒を一切行わない源泉かけ流しを実現していることである。加温なしの浴槽では源泉そのままのぬる湯を体感でき、加温ありの浴槽では適温に調整された湯を楽しめる。鉄分を多く含むにごり湯は、湧出時は無色透明だが空気に触れると酸化して茶褐色に変化する。重曹成分も含まれ、美肌効果も期待できる。 さんべ荘最大の魅力は、大小16種類の個性豊かな露天風呂である。岩風呂、酒樽風呂、羽釜風呂、笹船風呂など、他では味わえない趣向を凝らした浴槽が三瓶山の自然に囲まれた庭園風の空間に配されている。内湯やサウナも完備され、一日中温泉を堪能することができる。
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14. 池田ラジウム鉱泉 放泉閣(島根県 大田市)

島根県大田市の三瓶山山麓に佇む池田ラジウム鉱泉 放泉閣は、大正4年(1915年)に開業した一軒宿の湯治場である。その歴史は、かつてこの地で栄えた銀山と深く結びついている。源泉は「間歩(まぶ)」と呼ばれる旧銀山の坑口内に湧き出しており、坑道そのものが温泉の一部として利用されている。大正13年(1924年)の調査でラドンの含有が初めて確認され、昭和14年(1939年)には8号泉のラドン含有量が6,460マッヘを記録し、世界一と公表された。日本2位の山梨県増富ラジウム温泉(730マッヘ)の約9倍という圧倒的な数値は、温泉愛好家のあいだで今なお語り草となっている。 泉質は含放射能-ナトリウム-塩化物泉で、成分総量11.22g/kgという濃厚な鉱泉である。源泉温度は17~19℃の冷鉱泉で、pH6.0の中性を示す。湯は笹濁りを帯び、口に含むと塩味と炭酸味が感じられる。朝一番の湯船では、温泉成分のカルシウム分が析出してできた結晶膜が水面を覆い尽くす光景が見られ、この鉱泉の成分の濃さを実感できる。ラジウムが気体化したラドンを坑道内で直接吸入する「坑道浴」は、ホルミシス効果による免疫力向上や新陳代謝の促進が期待されており、全国から湯治客が訪れる理由のひとつとなっている。
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15. 頓原天然炭酸温泉 ラムネ銀泉(島根県 飯石郡飯南町)

16. 木部谷温泉 松乃湯(島根県 鹿足郡吉賀町)

木部谷温泉 松乃湯
引用:島根観光ナビ
木部谷温泉 松乃湯は、島根県吉賀町の中国山地深くに佇む一軒宿の温泉である。古くから山腹に湧き出ていた温泉水を村人たちが小屋を建てて利用していたのが始まりとされ、昭和63年(1988年)に現在の松乃湯として開業した。島根県と山口県の県境に近い山間の集落に位置し、周囲は深い緑に覆われた静かな環境である。都市部からの交通アクセスは決して便利とは言えないが、それゆえに秘湯としての雰囲気を色濃く残している。約3年間の長期休業を経て営業を再開しており、現在は不定期で主に週末を中心に営業している。 松乃湯最大の見どころは、全国でも極めて珍しい間欠泉を源泉に持つことである。地中に蓄積された炭酸ガスの圧力により、約25分間隔で温泉水が約2メートルの高さまで豪快に噴き上がり、その噴出は約5分間続く。泉質は含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、pH6.3の弱酸性である。源泉温度は約20.5度と冷鉱泉に分類されるが、独特の加温方式を採用しており、ボイラーで発生させた蒸気をパイプで浴槽内に引き込み、利用者自身がコックを操作して好みの温度に調整できる。鉄分を豊富に含む湯は湧出時には無色透明だが、空気に触れて酸化すると茶褐色のにごり湯に変化し、透明度わずか約3センチメートルという濃厚な成分を誇る。
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17. かきのき温泉 はとのゆ(島根県 鹿足郡吉賀町)

かきのき温泉 はとのゆ
引用:島根観光ナビ
かきのき温泉はとのゆは、島根県の最南端、中国山地の深い山懐に抱かれた吉賀町柿木に湧く知る人ぞ知る名湯である。その歴史は古く、弘法大師を祀る寺の住職が温泉を掘り当てたことから「弘法の湯」とも称され、薬効の高さで知られる湯治場として遠方からも多くの人々が訪れてきた。旧柿木村は山口県との県境に接する山村で、日本の有機農業発祥の地のひとつとしても知られており、温泉周辺には棚田や里山の原風景が広がっている。もともとは町営の「はとの湯荘」として運営されていたが、民営化を経て現在の「かきのき温泉はとのゆ」として生まれ変わり、地元の人々の憩いの場であると同時に、温泉通をも唸らせる実力派の湯として評判を高めている。 かきのき温泉の最大の魅力は、含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉という複雑で濃厚な泉質にある。遊離二酸化炭素を1,020mg含む本格的な炭酸泉で、成分総計3,182.7mg/kgという驚異的な濃さを誇る。pH6.3の中性泉で、源泉温度は29.1℃の冷鉱泉である。湧き出した直後は無色透明だが、鉄分が空気に触れて酸化することで、名前の由来でもある柿のような鮮やかなオレンジ色の濁り湯へと変貌する。この色の変化こそが「かきのき温泉」の名の由来ともいわれ、浴槽には長年の温泉成分が厚く析出し、まるで鍾乳洞のような独特の景観を生み出している。源泉は加水も循環もない正真正銘のかけ流しで、浴槽内に蒸気を投入して加温するという贅沢な方式を採用している。
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総まとめ — 島根の秘湯を旅する前に知っておきたいこと

島根県の温泉は、大きく5つのエリアに分けて巡ると効率的である。

【三瓶山エリア】 三瓶温泉(鶴の湯・亀の湯・さんべ荘)、小屋原温泉、千原温泉、池田ラジウム鉱泉の6か所が集中する島根最大の温泉エリアだ。いずれも三瓶山の火山活動に由来する個性豊かな泉質を持ち、含鉄泉、炭酸泉、放射能泉と多彩な湯が楽しめる。大田中央三瓶山ICを起点に、鶴の湯・亀の湯・さんべ荘は志学地区に集中しており徒歩圏内、小屋原温泉は車で約15分、池田ラジウム鉱泉は車で約10分の距離にある。千原温泉はやや離れるが車で約30分。2泊3日あれば全施設を巡ることが可能で、三瓶山の登山やハイキングと組み合わせた旅程が理想的である。

【石見エリア(温泉津・有福・美又)】 温泉津温泉薬師湯、有福温泉旅館ぬしや、美又温泉かめや旅館の3か所が島根県西部の日本海側に点在する。温泉津はJR温泉津駅からバスで約8分と公共交通機関でもアクセスしやすく、世界遺産・石見銀山との組み合わせが定番である。美又温泉は浜田自動車道旭ICから車でわずか10分と便利で、有福温泉は浜田東ICから約20分。3か所を1泊2日で巡るなら、初日に温泉津・石見銀山を観光、有福温泉に宿泊し、翌日に美又温泉に立ち寄るコースが効率的だ。

【出雲・松江エリア】 玉造温泉湯元玉井館、出雲湯村温泉湯乃上館、海潮温泉海潮荘の3か所が松江市・雲南市周辺に位置する。玉造温泉は松江市街地からのアクセスが最も良好で、出雲大社や松江城と組み合わせた観光に最適である。出雲湯村温泉は三刀屋木次ICから車で約25分、海潮温泉は松江市中心部から車で約30分と、いずれも比較的アクセスしやすい。宍道湖の夕日を眺めてから玉造温泉に向かい、翌日に出雲湯村温泉を経て海潮温泉へ至る2泊3日のコースがおすすめである。

【奥出雲エリア】 斐乃上温泉斐乃上荘は、奥出雲町の船通山山麓に位置する日本三大美肌の湯である。吉田掛合ICから車で約50分とやや距離があるが、たたら製鉄の歴史を伝える奥出雲町の観光や船通山登山と組み合わせれば充実した旅となる。近隣には足立美術館(車で約40分)もあり、芸術鑑賞と温泉の組み合わせも可能である。頓原天然炭酸温泉ラムネ銀泉も吉田掛合ICから約35分の距離にあり、奥出雲エリアとの周遊に適している。

【石見西部エリア(吉賀町周辺)】 木部谷温泉松乃湯、かきのき温泉はとのゆ、湯抱温泉中村旅館の3か所が島根県南西部に位置する。木部谷温泉とかきのき温泉は六日市ICから車で約20分と近接しており、津和野観光(約18km)と組み合わせた日帰り旅行に適している。湯抱温泉は浜田ICまたは三次ICから車で約1時間で、完全予約制のため計画的な訪問が必要である。このエリアは公共交通機関が極めて限られるため、レンタカーが必須である。

全体として、島根県の温泉巡りにはレンタカーが不可欠である。特に三瓶山エリア、奥出雲エリア、石見西部エリアは公共交通機関が限られ、バスの本数も少ないため、出雲空港またはJR松江駅・出雲市駅でレンタカーを借りるのが最も効率的だ。冬季(12月~2月)は中国山地の山間部で積雪・路面凍結が発生するため、スタッドレスタイヤの装着が必要となる。また、千原温泉や小屋原温泉のように山間の狭路を通る温泉や、木部谷温泉のように不定期営業の施設、湯抱温泉のように完全予約制の施設もあるため、訪問前に必ず最新の営業状況を確認してほしい。

※本記事に掲載している情報(入浴料金・営業時間・泉質データ等)は、リサーチ時点の情報をもとに作成しています。誤りや変更が生じている可能性もあります。最新の情報については、各施設の公式サイトや観光協会等でご確認ください。

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