埼玉県は、温泉のイメージが薄い県と思われがちだが、秩父山地を中心に驚くほど個性的な鉱泉・温泉が点在している。江戸時代から湯治場として栄えた「秩父七湯」の歴史は古く、約400年の伝統を持つ硫黄冷鉱泉から、日本最古の通貨「和同開珎」の発祥地に湧く薬師の湯まで、その物語は日本史の深層に触れるものばかりだ。さらに、pH11.3という日本一の強アルカリ性を誇る温泉や、日本温泉協会オール5つ星を獲得した自噴式天然温泉など、全国レベルの泉質を持つ施設も存在する。都心から1〜2時間圏内にありながら、深山幽谷の趣を湛えた秘湯体験ができるのが埼玉の温泉の最大の魅力である。今回は、そのなかから特に個性際立つ8か所を厳選した。
1. 柴原温泉 かやの家(埼玉県秩父市 荒川上田野)
2. 新木鉱泉旅館(埼玉県秩父市 山田)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 12:00 - 21:00 | ◯ | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
3. 白久温泉 谷津川館(埼玉県秩父市 荒川白久)
4. 秩父温泉 ゆの宿 和どう(埼玉県秩父市 黒谷)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00 - 14:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
5. 名栗温泉 大松閣(埼玉県飯能市 下名栗)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| undefined - undefined | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
6. 都幾川温泉 旅館とき川(埼玉県比企郡ときがわ町)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00 - 20:00 | × | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
7. 百観音温泉(埼玉県久喜市 西大輪)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 08:00 - 23:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 07:00-23:00 | 07:00-23:00 | 07:00-23:00 |
8. 昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉(埼玉県比企郡ときがわ町)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| undefined - undefined | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
総まとめ — 埼玉の湯を旅する前に知っておきたいこと
埼玉県の温泉は、大きく3つのエリアに分けて巡ると効率的だ。
【秩父エリア(秩父七湯)】 柴原温泉かやの家、新木鉱泉旅館、白久温泉谷津川館、秩父温泉ゆの宿和どうの4か所が秩父市内に集中している。いずれも秩父七湯に数えられる歴史ある鉱泉であり、秩父鉄道沿線に位置するため公共交通機関でもアクセスが可能だ。池袋から西武特急で西武秩父駅まで約1時間20分、そこから秩父鉄道に乗り換えれば各温泉の最寄り駅へ向かえる。1泊2日であれば、かやの家または谷津川館に宿泊し、翌日に新木鉱泉で日帰り入浴、和どうで昼食と入浴を楽しむプランが組める。秩父夜祭(12月)、三十槌の氷柱(1〜2月)、芝桜の丘(4〜5月)など季節の見どころも多く、温泉と組み合わせた旅がおすすめだ。冬季は山間部で路面凍結の恐れがあるため、車の場合はスタッドレスタイヤの装着を推奨する。
【飯能・名栗エリア】 名栗温泉大松閣は、都心から最もアクセスしやすい秘湯である。西武池袋線飯能駅から無料送迎バスで約30分と気軽に訪れることができ、日帰り入浴(11:00〜15:00、大人1,600円)も受け付けている。名栗渓谷の自然散策やカヌー体験、ムーミンバレーパークなどのレジャーと組み合わせた日帰りプランが人気だ。大正3年創業の老舗旅館で全7種の浴場を備え、特に5階の展望大浴場からの眺望は圧巻である。
【ときがわ・久喜エリア】 都幾川温泉旅館とき川と玉川温泉はともにときがわ町にあり、車で約10分の距離にある。百観音温泉は久喜市のJR東鷲宮駅から徒歩3分と驚異的なアクセスの良さを誇る。旅館とき川はpH11.3の日本一の強アルカリ泉を完全予約制・1日4組限定で提供する贅沢な施設であり、事前の電話予約が必須である(月曜・火曜定休、現金のみ)。玉川温泉はpH10.1の強アルカリ泉を昭和レトロな空間で気軽に楽しめる日帰り施設で、土日祝は早朝5:00から営業している。百観音温泉は日本温泉協会オール5つ星認定の本格派で、東京駅から乗り換えなし約55分という手軽さが魅力だ。旅館とき川と玉川温泉を同日に訪問し、別日に百観音温泉を訪れるという2回に分けた巡り方がおすすめである。
全体として、秩父エリアの温泉は秩父鉄道と西武鉄道を組み合わせれば公共交通機関で巡れるが、効率を求めるならレンタカーが便利だ。ときがわ町の2施設は公共交通機関でのアクセスがやや不便で、路線バスの本数が少ないため車での訪問を推奨する。百観音温泉のみ、電車で最も気軽に訪れることができる。なお、かやの家と谷津川館は宿泊専用で日帰り入浴に対応していないため、訪問前に各施設の受入条件を必ず確認しておきたい。
※本記事に掲載している情報(入浴料金・営業時間・泉質データ等)は、リサーチ時点の情報をもとに作成しています。誤りや変更が生じている可能性もあります。最新の情報については、各施設の公式サイトや観光協会等でご確認ください。









