埼玉県の秘湯・名湯 8選 — 秩父七湯の古湯から日本一の強アルカリ泉まで、知られざる湯を巡る

収録した8か所のうち4か所は、江戸時代から湯治場として栄えた「秩父七湯」の鉱泉である。秩父七湯には、約400年の伝統を持つ硫黄冷鉱泉や、日本最古の通貨「和同開珎」の発祥地に湧く薬師の湯がある。

秩父以外では、都幾川温泉旅館とき川がpH11.3で日本一の強アルカリ泉と呼ばれ、玉川温泉もpH10.1の強アルカリ泉である。久喜市の百観音温泉は、日本温泉協会オール5つ星を獲得した自噴式天然温泉だ。


1. 柴原温泉 かやの家(埼玉県秩父市 荒川上田野)

柴原温泉は埼玉県秩父市の奥深い山あいに位置する、秩父七湯のひとつに数えられる約400年の歴史を誇る古湯である。江戸時代初頭から湯治場として地元の人々に親しまれてきたこの温泉は、鎌倉時代に掘られたとされる井戸を源泉としており、社のわきに今もその井戸が残されている。かやの家は昭和29年(1954年)に創業し、日本秘湯を守る会の会員宿として、都心からわずか2時間ほどの距離にありながら深山幽谷の趣を湛えた秘湯の宿として知られている。 泉質はアルカリ性単純硫黄冷鉱泉で、源泉温度は9.6℃という冷鉱泉である。pH8.4の弱アルカリ性で、硫化水素を含むため、浴室にはゆで玉子を思わせるほのかな硫黄の香りが漂う。秩父七湯の特徴でもある低温の鉱泉を加温して提供しているが、硫黄泉特有の滑らかな肌触りは存分に楽しめる。古来より神経痛、胃腸病、高血圧、中風の予防に効能があるとされ、秩父地方では湯治の名湯として語り継がれてきた。 宿の最大の特徴は、浴場から館内の随所にまで使われている榧(かや)の木である。榧の木は碁盤や将棋盤の最高級素材として知られるが、古くから高血圧や中風の予防になると伝えられてきた霊木でもある。内湯と露天風呂は男女各1つずつ備えられ、22時に男女入れ替えとなるため、趣の異なる2つの浴場を堪能できる。全10室のこぢんまりとした宿は、秩父の山里の旬の食材を活かした料理も評判が高く、山菜や川魚など四季折々の味覚を楽しめる。 池袋から西武特急で約1時間20分、秩父鉄道に乗り換えて武州日野駅からは宿の送迎車で約10分。車では関越自動車道の花園ICから国道140号を秩父方面へ約50分である。日帰り入浴には対応しておらず、宿泊専用の温泉宿であるため、ゆったりと時間をかけて秘湯の風情を味わいたい。冬季は周辺の秩父夜祭(12月)や三十槌の氷柱(1〜2月)と組み合わせての訪問もおすすめである。都心からの日帰り圏内にありながら、これほどまでに静寂に包まれた秘湯体験ができる宿は貴重である。
泉質
アルカリ性単純硫黄冷鉱泉
温度
40℃ ~ 42℃
供給
循環式
pH値
pH 8.4
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 不可
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2. 新木鉱泉旅館(埼玉県秩父市 山田)

秩父七湯のひとつに数えられる新木鉱泉は、文政10年(1827年)に創業した約200年の歴史を持つ温泉旅館である。初代のお菊婆さんが恒持神社の神様のお導きで源泉を発見したと伝えられ、秩父札所4番金昌寺の門前宿として江戸時代から多くの巡礼者を迎え入れてきた。「新木」の名は、金昌寺の別名「新木寺」に由来し、かつて荒木丹下という人物が本尊により改心し仏道に帰依したという伝説に基づいている。創業以来、大規模な建て替えを行っていないため、館内には江戸時代の面影が色濃く残り、歴史の重みを感じさせる佇まいである。 新木鉱泉の泉質は単純硫黄冷鉱泉で、源泉温度は約14.8℃という冷鉱泉である。pH9.24のアルカリ性を示し、つるっとした卵の白身のような滑らかな肌ざわりから「卵水(たまごみず)」の愛称で親しまれている。この独特のぬめり感は硫黄成分とアルカリ性が生み出すもので、入浴後は肌がすべすべになると評判が高い。源泉は加温して浴槽に提供されるが、サウナの横には源泉100%の冷鉱泉水風呂が設けられており、サウナで温まった体を冷たい源泉で引き締めるという贅沢な体験が可能である。 大浴場は男女各1ヶ所で、いずれも露天風呂とサウナを備えている。露天風呂からは秩父の山々に囲まれた静かな自然を眺めることができ、都会の喧騒から離れた癒しのひとときを過ごせる。貸切風呂は御影石製の直径150cmの円形風呂で、1時間3,300円で利用可能である。さらに、露天風呂付き客室が4室(いちいの間、もみじの間、ひのきの間、せせらぎの間)用意されており、プライベートな空間で温泉を堪能できる。料理は秩父の地元食材を活かした和食が提供され、素朴ながらも味わい深い山里の料理が楽しめる。 日帰り入浴は12:00から21:00(受付20:00まで)で、平日大人900円、休日大人1,000円とリーズナブルな料金設定である。西武秩父駅から西武観光バスで約20分、金昌寺バス停下車徒歩5分とアクセスも比較的容易で、事前予約制の無料送迎バスも利用できる。秩父札所巡りや秩父夜祭の際の宿泊拠点としても最適で、特に新緑の季節や紅葉の時期には秩父の自然美と相まって格別の趣がある。周辺には三峯神社や長瀞渓谷などの観光スポットも多く、秩父観光の拠点として活用できる。
泉質
単純硫黄冷鉱泉
温度
14.8℃ ~ 42℃
加温
加温あり
pH値
pH 9.2
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 900円/子供 450円
営業時間
月火水木金土日祝
12:00 - 21:0012:00 - 21:0012:00 - 21:0012:00 - 21:00休業12:00 - 21:0012:00 - 21:0012:00 - 21:0012:00 - 21:00
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3. 白久温泉 谷津川館(埼玉県秩父市 荒川白久)

埼玉県秩父市の山深い荒川白久の地に、谷津川のせせらぎとともに百年近い歴史を刻んできた白久温泉 谷津川館。昭和5年(1930年)の創業以来、奥秩父の自然に抱かれた静かな湯宿として、多くの旅人を迎え入れてきた。秩父鉄道の白久駅から徒歩約15分、荒川の支流である谷津川沿いの谷あいに佇むその姿は、まさに「山あいの隠れ宿」の名にふさわしい。秩父地方は古くから修験道や巡礼の地として知られ、秩父三十四観音霊場をはじめとする信仰の歴史が息づいている。谷津川館はそうした秩父の風土と歴史の中で、旅の疲れを癒す湯処として愛されてきたのである。 谷津川館の温泉は、小鹿野温泉大竜寺源泉から引湯したフッ素イオン・メタほう酸を含む単純アルカリ性温泉である。最大の特徴はpH10.02という極めて高いアルカリ性にあり、これは全国的に見ても屈指の数値である。源泉温度は19.7℃と低温のため加温して提供されるが、その湯に浸かると肌がぬるぬるとする独特の浴感に驚かされる。アルカリ性の湯は古い角質を柔らかく溶かし、湯上がりの肌をしっとりすべすべに整えることから「美肌の湯」として名高い。神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復、胃腸病、糖尿病、婦人病など多岐にわたる効能が期待される。 浴場は大浴場(内湯・露天風呂)に加え、宿泊者が無料で利用できる貸切露天風呂を完備している。露天風呂からは谷津川の清流と奥秩父の山々を望み、新緑、紅葉、雪景色と四季折々の風景を湯船から堪能できる。特に秋の紅葉シーズンには、赤や黄に染まった山肌と渓流のコントラストが見事である。24時間入浴可能(清掃時間除く)という点も、ゆったりとした滞在を約束してくれる。全13室の客室はいずれもバス・トイレ付きで、地元秩父の旬の食材を活かした料理も好評を博している。 2023年12月以降、谷津川館は宿泊専用旅館へと転換し、日帰り入浴の受付は終了している。そのため、この名湯を楽しむには宿泊が必要となるが、むしろそれによって静かで落ち着いた滞在が約束されるともいえる。1泊2食付き18,500円からという料金設定で、都心から秩父鉄道で気軽にアクセスできる立地も魅力のひとつである。秩父夜祭や芝桜の丘、長瀞ライン下りなど周辺の観光スポットと組み合わせた旅行プランも組みやすく、奥秩父の自然と温泉を存分に味わいたい方に最適な宿である。
泉質
単純アルカリ性温泉(フッ素イオン・メタほう酸含有)
温度
40℃ ~ 43℃
加温
加温あり
pH値
pH 10
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 不可
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4. 秩父温泉 ゆの宿 和どう(埼玉県秩父市 黒谷)

秩父七湯のなかでも最も古い歴史を持つ和銅鉱泉。その名は、奈良時代の慶雲5年(708年)にこの地で自然銅が発見され、朝廷に献上されたことに由来する。この銅は日本最古の通貨「和同開珎」の鋳造に使われ、年号も「和銅」に改元されたほどの歴史的大事件であった。和銅鉱泉は武田信玄が和銅金山を開発した戦国時代から湯治場として利用されており、近郷の人々が目薬や切り傷の治療に用いて特効があったことから「薬師の湯」と呼ばれてきた。現在、和銅鉱泉を源泉として使用しているのは「ゆの宿 和どう」のみであり、まさに唯一無二の温泉宿である。 泉質は弱アルカリ性低張性冷鉱泉で、源泉温度はわずか10.5℃、pH7.7の弱アルカリ性である。無色透明無味無臭という穏やかな湯は、一見すると特徴がないように思えるが、その分肌への刺激が少なく、敏感肌の方や小さな子どもでも安心して入浴できる。神経痛、リウマチ、冷え性、皮膚病、ストレス、切り傷などに効能があるとされ、古来より「薬師の湯」として湯治客に親しまれてきた所以である。冷鉱泉のため加温して提供されるが、源泉の成分はしっかりと保たれている。 浴場は2種類あり、秩父地方で産出される蛇紋石を贅沢に使った岩風呂「岩鏡」と、樹齢2000年の古代檜を用いた檜風呂「檜扇」が毎日男女入替で楽しめる。どちらも内湯と露天風呂を備え、横瀬川の清流を眺めながらの入浴は格別の趣がある。さらに貸切風呂「茱萸(ぐみ)」では、カップルや家族でプライベートな湯浴みを満喫できる。貸切岩盤浴「ヒーリングストーンスパ」も備え、温泉とあわせて心身のリフレッシュが図れる。露天風呂付き客室も用意されており、客室にいながら和銅鉱泉を独占できる贅沢な滞在が可能である。 日帰り入浴は大人1,000円で11:00〜14:00に受付しているが、混雑状況によりお断りの場合もあるため、当日または前日の電話確認が推奨される。池袋から西武特急で約89分、秩父鉄道に乗り換えて和銅黒谷駅からは宿の無料送迎で約5分と、都心からのアクセスも良好。車では関越自動車道の花園ICから約45分で、52台分の無料駐車場を完備する。秩父市街と長瀞の中間に位置しているため、秩父神社や長瀞ライン下り、三峯神社などの観光と組み合わせた旅行計画が立てやすい。春は芝桜の丘、秋は紅葉、冬は秩父夜祭と、四季を通じて秩父の魅力を堪能できる拠点としても最適である。
泉質
弱アルカリ性低張性冷鉱泉
温度
40℃ ~ 42℃
加温
加温あり
pH値
pH 7.7
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1000円/子供 ---円
営業時間
月火水木金土日祝
11:00 - 14:0011:00 - 14:0011:00 - 14:0011:00 - 14:0011:00 - 14:0011:00 - 14:0011:00 - 14:0011:00 - 14:0011:00 - 14:00
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5. 名栗温泉 大松閣(埼玉県飯能市 下名栗)

埼玉県飯能市の名栗渓谷に抱かれた名栗温泉大松閣は、大正3年(1914年)に創業した歴史ある温泉旅館である。先代の柏木代八氏が湯治宿「名栗館」を譲り受け、「大松閣」として新たに開業したのが始まりとされている。「大松閣」の名は、柏木代八氏の「代」の音と、前身の経営者・浅見松三氏の「松」を組み合わせたものと伝えられている。以来100年以上にわたり、名栗の山あいで静かに湯を守り続けてきた。都心からわずか1時間という立地でありながら、名栗川沿いの渓谷に包まれた環境は深い山里の趣を漂わせ、東京近郊の隠れた湯宿として根強い人気を誇っている。 大松閣の源泉は「名栗ラジウム鉱泉」と呼ばれる低張性アルカリ性冷鉱泉である。源泉温度はわずか7℃と非常に冷たく、成分総計174mgという穏やかな鉱泉水だが、総硫黄1.9mgの含有により温泉法上の温泉基準を満たしている。pH8.5のアルカリ性を示し、肌に柔らかく馴染む優しい湯触りが特徴である。浴場では加温して40℃前後に調整した主浴槽に加え、7℃の源泉をそのまま満たした冷泉浴槽も用意されており、温冷交互浴を楽しむことができる。100年の歳月を経て受け継がれてきたこの柔らかな冷鉱泉は、派手さこそないものの、じんわりと身体に沁みわたる滋味深い湯である。 大松閣の浴場は最上階の5階に位置し、名栗の里山風景を一望できる展望大浴場が最大の魅力である。男子展望大浴場「牽牛の湯」と女子展望大浴場「織姫の湯」からは、四季折々に彩りを変える山々のパノラマが広がる。露天風呂は男性用「天の川」、女性用「銀河」と星にちなんだ名を持ち、開放的な空のもとで名栗の自然を肌で感じられる。さらに男女入替制の「木風呂」、プライベートな空間で寛げる貸切風呂「土風呂」「岩風呂」と合わせて全7種の浴場を擁する。別邸「ハミング」には専用の露天風呂とサウナも備わる。館内には西川材の杉を使った木製枕が用意されるなど、飯能の地場素材へのこだわりが随所に感じられる。 日帰り入浴は11:00から15:00まで、大人1,600円(タオル付き)で利用できる。15:00以降は宿泊客優先となるため、日帰りの場合は午前中の訪問がおすすめである。アクセスは西武池袋線飯能駅南口から無料送迎バスで約30分(要予約)、車の場合は圏央道狭山日高ICから約40〜50分である。周辺には名栗渓谷の自然散策やカヌー・カヤック体験、ムーミンバレーパークなど家族向けのレジャースポットも充実しており、温泉と合わせて一日を満喫できる。春の新緑、秋の紅葉の時期は特に美しく、名栗の自然と大正ロマンを感じさせる老舗旅館の風情が見事に調和する。
泉質
低張性アルカリ性冷鉱泉
温度
7℃ ~ 42℃
加温
加温あり
pH値
pH 8.5
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1600円/子供 800円
営業時間
月火水木金土日祝
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6. 都幾川温泉 旅館とき川(埼玉県比企郡ときがわ町)

埼玉県比企郡ときがわ町の山あいに湧く都幾川温泉は、1990年に建設会社役員が別荘建築のための井戸掘削中に偶然発見された温泉である。pH11.3という日本一の強アルカリ性を誇り、高校の化学教科書にも掲載されるほどの希少な泉質で全国的に知られている。バブル崩壊後に一度休業したが、現経営者の中野氏が買い取り、2014年にリニューアルオープンして日帰り専門の温泉として再出発した。 泉質はメタケイ酸の項で温泉法の温泉に適応する強アルカリ性冷鉱泉で、源泉温度は14.9℃。メタケイ酸含有量54.1mg以上を誇り、天然の保湿成分が肌のセラミドを整える美肌の湯である。源泉100%かけ流しで、加水・循環・消毒は一切なく、加温のみで提供される。毎晩湯を抜いて清掃し、毎分2.4Lの自噴湧出を朝から溜めて新鮮な湯を提供している。
泉質
強アルカリ性冷鉱泉(メタケイ酸)
温度
15℃ ~ 42℃
供給
源泉かけ流し
加温
加温あり
pH値
pH 11.3
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 不可/日帰り 可
入浴料
大人 ---円/子供 ---円
営業時間
月火水木金土日祝
11:00 - 20:00休業休業11:00 - 20:0011:00 - 20:0011:00 - 20:0011:00 - 20:0011:00 - 20:0011:00 - 20:00
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7. 百観音温泉(埼玉県久喜市 西大輪)

百観音温泉の名は、江戸時代にこの地の当主が日本百観音——坂東三十三箇所・西国三十三箇所・秩父三十四箇所——の全てを巡礼し、各札所のお札と砂を持ち帰って自宅に観音堂を建立したことに由来する。百体の観音様を祀るこの観音堂は地域の信仰の拠り所となり、その霊験あらたかな土地の地下1,500メートルから、2002年2月に温泉が湧出した。関東平野のただ中に位置しながら、化石海水を源泉とする天然ガスとともに自噴するという、平野部では極めて稀な天然温泉である。 泉質はナトリウム-塩化物強塩泉で、源泉温度57℃、毎分1,000リットルという圧倒的な湧出量を誇る。pH7.9の弱アルカリ性で、成分総計は18,510mg/kgと非常に濃厚である。ナトリウムイオン6,412mg、カルシウムイオン439.3mgを含み、肌の角質を柔らかくしてすべすべにする美肌効果が高い。日本温泉協会が審査する源泉・泉質・引湯・給排湯方式・加水・新湯注入率の全6項目において最高評価の5つ星を獲得しており、このオール5つ星は全国でも20件に満たない最高グレードである。加水・加温なしの100%源泉かけ流しという贅沢な湯使いが、この評価を裏付けている。 施設は露天岩風呂、露天炭酸泉、内風呂、寝湯、打たせ湯、水風呂、サウナ、そして5室の貸切風呂を備え、いずれの浴槽にも源泉がたっぷりと注がれている。食事処「松竹亭」では風呂上がりの食事を楽しめるほか、整体・エステ・アカスリなどのリラクゼーション施設も充実している。スーパー銭湯のような大型施設でありながら、全ての浴槽で本物の天然温泉を源泉かけ流しで提供しているのは全国的にも珍しく、温泉好きから高い評価を受けている。 JR宇都宮線東鷲宮駅から徒歩わずか3分という抜群のアクセスも百観音温泉の大きな魅力である。東京駅からJR上野東京ラインで約55分、乗り換えなしで到着できるため、都心からの日帰り温泉旅行に最適である。入浴料は平日大人850円、土日祝900円と手頃で、営業時間は平日8:00〜23:00、土日祝7:00〜23:00と長い。近隣には「らき☆すた」の聖地として有名な鷲宮神社があり、温泉と合わせた観光プランも組みやすい。定休日は毎月第3火曜日のみで、ほぼ通年で利用可能な、関東屈指の本格派日帰り温泉施設である。
泉質
ナトリウム-塩化物強塩泉
温度
40℃ ~ 57℃
供給
源泉かけ流し
pH値
pH 7.9
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 不可/日帰り 可
入浴料
大人 ---円/子供 400円
営業時間
月火水木金土日祝
08:00 - 23:0008:00 - 23:0008:00 - 23:0008:00 - 23:0008:00 - 23:0008:00 - 23:0007:00-23:0007:00-23:0007:00-23:00
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8. 昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉(埼玉県比企郡ときがわ町)

埼玉県比企郡ときがわ町にある「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」は、都心から車でわずか1時間という近さにありながら、昭和の時代にタイムスリップしたかのような独特の体験ができる日帰り温泉施設である。1993年にゴルフ場併設の温泉保養所として開業したが、2011年に株式会社温泉道場が運営を引き継ぎ、「昭和レトロな温泉銭湯」というコンセプトのもとに生まれ変わった。館内には駄菓子屋コーナーや昭和の看板、レトロな広告が至るところに配され、訪れる者を懐かしい時代へと誘う。2023年11月には開湯30周年を迎え、さらなる昭和レトロの世界観を追求するプロジェクトが始動している。 最大の特徴は、pH10.1という全国でも有数の強アルカリ性泉質である。地下1,700メートルの秩父古生層から湧出する源泉は、入浴した瞬間から肌がつるつる・すべすべになる感覚を味わえる「美肌の湯」として知られる。源泉温度は26.8℃の冷鉱泉であるため加温して提供されているが、加水はしておらず、天然の温泉成分がそのまま楽しめる。古い角質を柔らかく溶かす作用があり、湯上がりの肌のなめらかさは格別である。アルカリ性泉は一般に「美人の湯」と称されるが、pH10を超える泉質は全国的にも極めて珍しく、その効果を実感しに遠方から訪れるリピーターも多い。 浴場は「昭の湯」と「和の湯」の2種類が用意され、男女週替わりで楽しめる。「昭の湯」は岩風呂造りの露天風呂が自慢で、ときがわ町の里山に囲まれた雄大な自然を眺めながらの入浴は格別の開放感がある。内湯からも大きな窓越しに四季折々の景色が広がり、ゆったりとした時間を過ごせる。一方の「和の湯」は、昭和30〜40年代の下町銭湯を忠実に再現した浴室で、壁面には赤富士と昭和の街並みを描いたペンキ絵が施され、ヘチマコロンなどの懐かしいレトロ広告が並ぶ。カランや桶など細部にまでこだわった昭和の演出は、年配の方には懐かしく、若い世代には新鮮な体験となっている。 平日は10:00から22:00まで、土日祝は早朝5:00から営業しており、朝風呂を楽しめるのも大きな魅力である。館内の「玉川食堂」では昭和の食堂をイメージしたメニューが提供され、湯上がりの一杯と食事を楽しむことができる。アクセスは関越自動車道東松山ICから約25分、JR八高線明覚駅からタクシーで約8分と良好である。周辺には都幾川の清流やときがわ町の里山ハイキングコースがあり、自然散策と組み合わせた日帰り旅行先として人気が高い。
泉質
アルカリ性単純温泉
温度
26.8℃ ~ 42℃
供給
循環式
加温
加温あり
pH値
pH 10.1
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 不可/日帰り 可
入浴料
大人 880円/子供 400円
営業時間
月火水木金土日祝
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訪問前に確認すること

8か所のうち、柴原温泉かやの家と白久温泉谷津川館は宿泊専用で、日帰り入浴に対応していない。

【秩父エリア(秩父七湯)】 柴原温泉かやの家、新木鉱泉旅館、白久温泉谷津川館、秩父温泉ゆの宿和どうの4か所が秩父市内に集中している。4か所とも秩父鉄道沿線にあり、公共交通機関でも巡れるが、効率を求めるならレンタカーが便利だ。池袋から西武特急で西武秩父駅まで約1時間20分、そこから秩父鉄道に乗り換えれば各温泉の最寄り駅へ向かえる。1泊2日であれば、かやの家または谷津川館に宿泊し、翌日に新木鉱泉で日帰り入浴、和どうで昼食と入浴を楽しむプランが組める。冬季は山間部で路面凍結の恐れがあるため、車の場合はスタッドレスタイヤを装着してください。

【飯能・名栗エリア】 名栗温泉大松閣は、西武池袋線飯能駅から無料送迎バスで約30分で、日帰り入浴(11:00〜15:00、大人1,600円)も受け付けている。

【ときがわ・久喜エリア】 都幾川温泉旅館とき川と玉川温泉はともにときがわ町にあり、車で約10分の距離にある。ときがわ町の2施設は路線バスの本数が少なく、公共交通機関では行きにくいため、車で訪れてください。旅館とき川は完全予約制・1日4組限定で、事前の電話予約が必須である(月曜・火曜定休、現金のみ)。玉川温泉は昭和レトロな空間の日帰り施設で、土日祝は早朝5:00から営業している。百観音温泉は久喜市のJR東鷲宮駅から徒歩3分で、東京駅から乗り換えなし約55分で着ける。旅館とき川と玉川温泉を同日に訪問し、別日に百観音温泉を訪れるという2回に分けた巡り方がおすすめである。

※本記事に掲載している情報(入浴料金・営業時間・泉質データ等)は、リサーチ時点の情報をもとに作成しています。誤りや変更が生じている可能性もあります。最新の情報については、各施設の公式サイトや観光協会等でご確認ください。

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