茨城県の秘湯・名湯8選——五浦の高温塩泉と奥久慈の美人湯を巡る

歴史的背景と湯使いの実態を精査したうえで、茨城県の秘湯・名湯8か所を選んだ。県内に活火山はなく、筑波山も隆起した岩塊でできた山だが、湯は2系統に分かれる。ひとつは北茨城市の五浦海岸沿いの高温塩化物泉で、大観荘の「大観の湯」は源泉温度71℃、幽谷隠田跡温泉は60.9℃に達する。

もうひとつは奥久慈の山あいの冷鉱泉で、大菅温泉元湯旅館と横川温泉元湯山田屋旅館はpH10を超える高アルカリ性である。湯の澤鉱泉のナトリウム-炭酸水素塩泉も含め、奥久慈の冷鉱泉はいずれも入浴後に肌がなめらかになる「美人の湯」として地元で語り継がれてきた。


1. 五浦観光ホテル別館 大観荘(大観の湯)(茨城県北茨城市)

岡倉天心が明治三十八年(1905年)に自ら設計した六角堂を五浦の岩礁に建て、横山大観・下村観山・菱田春草・木村武山ら日本美術院の同志を呼び寄せたことで、この地は近代日本画壇の一大拠点となった。太平洋の荒波が打ち寄せる断崖と老松の織りなす風景は、横山大観が繰り返し画題とした「五浦の海」そのものである。五浦観光ホテル別館 大観荘は、その六角堂からわずか徒歩約2分という至近距離に立ち、露天風呂「大観の湯」の名にも、この地を終生愛した巨匠への敬意が込められている。 自慢の湯は、源泉温度71℃、pH7.9のナトリウム-塩化物泉。成分総計は約11,700mg/kgと濃厚で、口に含むと強い塩味とほのかな油臭が感じられる、いかにも「効きそう」な湯である。加水を行わない源泉かけ流しを守り続けており、神経痛や筋肉痛・関節痛、五十肩、冷え性、病後の疲労回復など、古くから湯治の効能として親しまれてきた成分をそのまま体感できる。 露天風呂「大観の湯」は2012年秋にリニューアルされ、目の前に広がる太平洋の水平線と波音を独占できる開放感が魅力。大浴場(内湯)も大きな窓から海を望む造りで、天候を気にせず湯浴みが楽しめる。二人でゆっくり浸かりたいときは、貸切風呂「椿の湯」「浜菊の湯」(45分2,200円)もおすすめだ。宿泊すれば、横山大観の旧別荘を移築したという特別室に泊まることもでき、茨城の海の幸を活かした会席料理と合わせて、非日常のひとときを満喫できる。 日帰り入浴は大人1,100円、子供600円で、11:00〜15:00(最終受付14:30)と18:00〜21:00(最終受付20:30)の二部制。レストラン椿での食事利用で入浴料が500円引きになる特典もある。東京方面からは常磐自動車道・北茨城ICより約15分、電車ならJR常磐線大津港駅から車で5〜15分とアクセスも良好。六角堂や天心遺跡記念公園など周辺の史跡めぐりと合わせて訪れれば、近代日本美術のルーツと太平洋の絶景を一度に味わえる旅になるだろう。
泉質
ナトリウム-塩化物泉
供給
源泉かけ流し
加温
加温なし
pH値
pH 7.9
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1100円/子供 600円
営業時間
月火水木金土日祝
11:00 - 21:00◯◯◯◯◯◯◯◯
詳細ページを見る

2. 湯の澤鉱泉(茨城県常陸大宮市)

泉質
ナトリウム-炭酸水素塩泉
温度
40℃ ~ 42℃
方式
加温循環
pH値
pH 7.9
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 750円/子供 300円
営業時間
月火水木金土日祝
10:00 - 16:00×◯◯◯◯◯◯◯
詳細ページを見る

3. 大菅温泉 元湯旅館(茨城県常陸太田市)

茨城県常陸太田市の奥久慈、里川の渓流沿いにひっそりと佇む一軒宿が大菅温泉 元湯旅館である。開湯は約300年前とされ、江戸期から痔や神経痛に効く湯として近郷の人々に親しまれてきた歴史ある湯治場だ。里美屋旅館と並ぶ大菅温泉の宿のひとつで、山あいの静けさのなかで湯と食を楽しめる素朴な温泉宿として知られる。 湯は単純硫黄泉。源泉温度は約16℃と冷たい冷鉱泉だが、フッ化物イオン・総硫黄・メタケイ酸を含み、温泉法上の温泉として認められている。特筆すべきはpH10.2という高いアルカリ性で、湯に浸かると肌がすべすべになる滑らかな浴感が広がる。冷たい源泉を約41℃に加温して使うため、浴槽には「温泉(加温)」と「鉱泉(冷源泉)」の二つの蛇口が設けられ、入浴客が好みで湯温や成分の濃さを調整できるのがこの宿ならではの趣向である。 浴場は里川を望む内湯を中心に、貸切で利用できる湯も備わる。ライオンの頭をかたどった湯口から注がれる湯など、昔ながらの湯治宿らしい風情が随所に残る。宿泊すれば地元で獲れた川魚や山菜の料理が並び、事前に予約すれば名物の蕎麦を味わうこともできる。全9室の客室からはいずれも里川流域ののどかな里山風景を眺められる。 日帰り入浴は大人500円からと手頃で、営業時間は10:00〜20:00、定休日は無休。車なら常磐自動車道の日立南太田ICまたは那珂ICから国道349号経由で約30分、駐車場は約7台分ある。公共交通機関の場合はJR水郡線常陸太田駅からバスで約40分、下車後徒歩約3分。奥久慈の紅葉やアユ釣りのシーズンに合わせて訪れれば、里川の自然と滑らかな硫黄泉を存分に堪能できる。
泉質
単純硫黄泉
温度
40℃ ~ 42℃
供給
循環式
加温
加温あり
pH値
pH 10.2
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 500円/子供 ---円
営業時間
月火水木金土日祝
10:00 - 20:00◯◯◯◯◯◯◯◯
宿泊予約はこちら
詳細ページを見る

4. 横川温泉 元湯 山田屋旅館(茨城県常陸太田市)

横川温泉は茨城県常陸太田市の奥久慈エリア、折橋町の山あいに湧く古湯である。なかでも元湯 山田屋旅館は宝暦3年(1753年)の創業と伝わり、三百年を超える歳月を刻んできた一軒宿だ。長らく湯治客に親しまれてきた宿は、2017年に築約250年の建屋を建築家の手でリノベーションし、往時の趣を残しつつ現代的な快適さを兼ね備えた空間へと生まれ変わった。 山田屋旅館の湯は、アルカリ性単純硫黄冷鉱泉である。特筆すべきはpH10.1という高い数値で、これは茨城県内でも屈指のアルカリ度を誇る。肌をやわらかく包み込むようなぬめり感から「美人の湯」と呼ばれ、ほのかな硫黄の香りが湯浴みに趣を添える。源泉は25℃に満たない冷鉱泉のため加温して湯船に張られるが、その柔らかな肌ざわりは失われていない。 浴場は渓流を望む内湯を男女別に備え、こぢんまりとした造りながら落ち着いて湯に浸かれる。宿の魅力は湯だけにとどまらず、奥久慈の旬の食材を用いた会席料理も評判が高く、常陸牛をはじめとする地の味覚を堪能できる。全7室の純和室はいずれも山里の静けさに包まれ、喧騒を離れた滞在にふさわしい。 宿泊は1泊2食付きで16,500円ほどからと、歴史ある温泉宿としては手頃な価格帯である。日帰り入浴は現在休止しているため、湯を楽しむには宿泊利用が基本となる。周辺には日本三名瀑のひとつ袋田の滝や竜神大吊橋といった名所が点在し、紅葉の季節はとりわけ美しい。車なら常磐自動車道 那珂ICから国道349号を北上して約40分、公共交通機関ではJR水郡線 常陸太田駅からバスでアクセスできる。
泉質
単純硫黄泉
温度
40℃ ~ 42℃
供給
循環式
加温
加温あり
pH値
pH 10.1
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 不可
詳細ページを見る

5. 月居温泉 白木荘(茨城県久慈郡大子町)

袋田の滝といえば「四度の滝」の異名を持つ日本三名瀑のひとつとして知られるが、その滝の流れをさらに遡った国道461号沿いに、地元の人々の手で守られてきた小さな一軒宿がある。それが月居温泉 白木荘だ。平成4年(1992年)、周辺で進められていたゴルフ場開発の掘削工事中に思いがけず温泉が湧き出したことが、この宿の始まりだった。以来、地区の住民たちが力を合わせて浴場と宿泊棟を整備し、「地域に愛され、地域に貢献する」を運営の合言葉に、素朴な湯治宿として今日まで営まれ続けている。 湯の正体はアルカリ性単純温泉。源泉温度は41.8℃、pHは8.9とアルカリ性側に振れており、無色透明で肌当たりの柔らかい湯である。神経痛や筋肉痛、腰痛、冷え性、疲労回復など幅広い効能があるとされ、地元では「泉質の良さが白木荘の誇り」と語り継がれている。ただし源泉かけ流しを名乗ってはおらず、実際には各浴槽に源泉を注ぎ足しながら循環ろ過と消毒も併せて行う、源泉と循環を併用した湯使いが特徴だ。飲泉はできないので、あくまで浴用として楽しみたい。 浴場はタイルと岩を組み合わせた内湯と、木塀に囲まれた岩造りの露天風呂の2つ。露天風呂からは国道沿いに迫る小高い丘の緑を望むことができ、山あいの静けさを肌で感じられる。木造瓦屋根の宿は全13室、館内には昭和の湯治場を思わせるレトロな空気が漂い、地元食材を活かした手作りの和食が旅の疲れを癒やしてくれる。飾らない、しかし温かいもてなしこそがこの宿の真骨頂といえるだろう。 日帰り入浴は大人600円で8:00〜18:00の利用が可能、宿泊は1泊2食付き9,150円〜(2025年7月に食事付きプランの料金改定あり)となっている。袋田の滝観光とあわせて立ち寄る旅人が多く、特に紅葉シーズンの秋は滝と山里の彩りを同時に楽しめる人気の時期だ。冬季は道路が凍結することもあるため、車で向かう際は積雪・路面状況に注意したい。常磐自動車道那珂ICから約60分、JR水郡線袋田駅からタクシーで約10分とアクセスも比較的良好である。
泉質
アルカリ性単純温泉
温度
41℃ ~ 42℃
供給
一部かけ流し
pH値
pH 8.9
pH
0714
酸性中性アルカリ性
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 600円/子供 ---円
営業時間
月火水木金土日祝
08:00 - 18:00◯◯◯◯◯◯◯◯
詳細ページを見る

6. 筑波温泉ホテル(茨城県つくば市)

筑波山は「西の富士、東の筑波」と称される日本百名山のひとつで、男体山・女体山の双耳峰を持つ、古くから信仰を集めてきた山である。その中腹に建つ一軒宿が筑波温泉ホテルだ。昭和49年(1974年)、地下深くへの掘削の末に深度1,353メートルの地点で筑波山では最初となる湯脈を掘り当て、以来半世紀近くにわたり筑波山唯一の自家源泉を守り続けてきた歴史を持つ。 源泉「筑波温泉和楽R1号」から湧き出る湯は、泉温37〜42℃のアルカリ性単純温泉である。加水・加温・循環ろ過・消毒のいずれも行わない正真正銘の源泉かけ流しで、無色透明の湯はとろりとした肌触りとほのかな柔らかさが特徴だ。筑波山系の地層を通って湧き出るクセの少ない優しい湯として、登山の汗を流す立ち寄り客にも古くから親しまれている。 浴場は筑波山の木々が枝を伸ばす露天風呂を中心に、その一角にひっそりと設けられたつぼ風呂、檜の香りに包まれる大浴場を備える。つぼ風呂では自家源泉が注がれる音に耳を澄ませながら、ひとりの時間を楽しむことができる。ほかに貸切風呂やサウナ、岩盤浴も用意され、和室・洋室の客室からは関東平野を一望でき、天候に恵まれれば富士山を望むこともある。夕食には地元茨城の食材を活かした和洋折衷の創作会席料理が供される。 日帰り入浴は13:00〜18:00(最終受付17:00、混雑時は16:00で受付終了となる場合あり)に利用でき、料金は大人1,100円(土日祝1,300円)、小学生700円、幼児500円。無料駐車場は大型車6台・乗用車50台分を完備し車での訪問が便利だが、つくばエクスプレス「つくば駅」から筑波山シャトルバスでもアクセスできる。紅葉期の筑波山観光や夏場の登山帰りの立ち寄り湯として人気が高く、年末年始やゴールデンウィークは休業となる場合があるため、事前に営業状況を確認して訪れるのがおすすめである。
泉質
アルカリ性単純温泉
温度
37℃ ~ 42℃
供給
源泉かけ流し
加温
加温なし
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1100円/子供 700円
営業時間
月火水木金土日祝
13:00 - 18:00◯◯◯◯◯◯◯◯
詳細ページを見る

7. 幽谷隠田跡温泉(五浦)(茨城県北茨城市)

茨城県北茨城市の五浦海岸は、近代美術運動を率いた岡倉天心が明治期にこよなく愛した地として知られる。天心自らが設計した六角堂が波打ち際に立つこの海岸沿いに、2024年9月30日、森に抱かれた天水棚田の跡地を舞台とした新しい温泉施設「幽谷隠田跡温泉」が誕生した。同じ日にオープンしたチームラボの夜の森ミュージアム「幽谷隠田跡」と一体で企画された施設で、日本で唯一、大規模な光のアート作品を眺めながら温泉に浸かれる場所として、開業直後から全国的な注目を集めている。 自慢の湯はナトリウム-塩化物泉、源泉温度60.9℃という高温泉である。加水を一切行わない源泉かけ流しを守り、口に含めば強い塩味を感じる濃い成分が特徴だ。実はこの塩化物泉は、徒歩圏内にある老舗宿・五浦観光ホテル別館大観荘の「大観の湯」(源泉温度68.8〜71℃、pH7.9〜8.01)とも共通する、五浦一帯の地下深部を流れる温泉水脈から湧く湯であり、この地域ならではの濃厚な塩泉を新しい形で体感できる貴重な施設といえる。 浴場は男女別の内湯(シャワーブース・大浴場)と、棚田跡の複雑な地形をそのまま活かした水着着用・男女共用の露天風呂の二本立て。日没後の露天風呂には、チームラボが手がける無数のランプが浮かび上がり、湯気の向こうに幻想的な光の空間が広がる。敷地内には森と棚田の景色を楽しめるグランピングテント20張とコテージ2棟が点在し、焚き火(23:00まで)や散策路も用意されているため、宿泊すれば夜通し非日常の時間を過ごすことができる。 日帰り入浴は2025年2月18日にスタートした新しいサービスで、営業時間は18:00〜20:00(季節により変動)、料金は大人1,800円、子供・障がい者500円(現地購入は各+200円)。チームラボ「幽谷隠田跡」の展示鑑賞とセットでの利用が基本で、事前のウェブ予約が必要となる。常磐自動車道 北茨城ICから車で約15分、JR常磐線大津港駅からタクシーで約5分とアクセスも良好。日没後に訪れることで、光のアートと源泉かけ流しの湯を同時に楽しめる、夏の夜はもちろん、澄んだ空気の秋冬もおすすめのシーズンだ。
泉質
ナトリウム-塩化物泉
供給
源泉かけ流し
加温
加温なし
利用
宿泊 可/日帰り 可
入浴料
大人 1800円/子供 500円
営業時間
月火水木金土日祝
18:00 - 20:00◯◯◯◯◯◯◯◯
詳細ページを見る

8. 堀川温泉(茨城県高萩市)

茨城県高萩市の静かな里山に、「父から形見として譲り受けた」という一軒の源泉宿がある。堀川温泉は、家業として代々受け継がれてきた自家源泉を、現在は株式会社テルメジャパンが守り続ける、1日1組限定・完全予約制のプライベート民泊だ。ホテルでも旅館でもない、家主不在型の一棟貸し施設として、静けさと源泉そのものの個性を求める旅人たちに知られている。 敷地には性格の異なる2本の自家源泉が湧く。ひとつは泉温32℃、毎分150リットルが自噴するナトリウム硫酸塩泉。もうひとつは泉温20℃、毎分3000リットルもの豊富な湧出量を誇る硫黄泉だ。両源泉とも加水・加温・消毒を一切行わない未消毒源泉かけ流しとして浴槽に注がれており、これは茨城県内でここだけとされる希少な湯使いである。ナトリウム硫酸塩泉はトリチウムを含まない古い年代の地下水であることが確認されており、環境省認定のバックグラウンド水として放射能測定機関など20数社が毎年採水に訪れるほどの純度を誇る。一方の硫黄泉は湧き出た直後は無色透明だが、2日ほど置くと白く濁り始め、草津温泉を思わせる硫黄の香りを漂わせる、中性の湯である。 客室は8畳の和室、あるいは8畳と6畳がつながった続き間の和室から選べ、1人からグループ11人まで同一料金で貸し切ることができる。浴場に隣接してサウナも設けられており、水風呂には惜しみなく硫黄泉が使われる贅沢なつくりだ。食事は地元食材を活かした提携フレンチレストランのケータリング、バーベキュー、素泊まりまで幅広いスタイルから選べ、部屋食での対応も可能。誰にも気兼ねなく、源泉と向き合う時間をゆったりと過ごせる。 利用時間は15時のチェックインから翌朝10時のチェックアウトまで。営業期間は4月から11月末までで、12月から3月は冬季休業となる。予約は公式サイトから予約システムReservaを通じて行い、事前決済制(口座振込またはクレジットカード)となっている。アクセスは常磐自動車道高萩ICから車で約10分と、車があれば訪れやすい立地だ。最寄り駅がないため公共交通機関での来訪は現実的ではなく、車での旅程を組んでおきたい。仲間や家族だけの貸切空間で、未消毒源泉ならではの生きた湯を存分に味わえる、茨城の隠れた一湯である。
泉質
ナトリウム-硫酸塩泉
硫黄泉
温度
20℃ ~ 32℃
湧出
自然湧出
供給
源泉かけ流し
加温
加温なし
利用
宿泊 可/日帰り 不可
宿泊予約はこちら
詳細ページを見る

訪問前に確認すること

奥久慈エリアは公共交通の便が限られるため、複数施設を回るならレンタカーでの周遊が現実的だ。

【北茨城・高萩エリア】 五浦観光ホテル別館 大観荘、幽谷隠田跡温泉、堀川温泉の3施設が該当する。大観荘と幽谷隠田跡温泉はいずれも北茨城市大津町の五浦海岸沿いにあり、車で数分の距離にある。常磐自動車道 北茨城ICから両施設まで約15分。JR常磐線大津港駅からはタクシーで5〜15分ほどだ。幽谷隠田跡温泉は2024年9月30日、チームラボ「幽谷隠田跡」の展示と同時に開業し、光の演出を眺めながら入浴できる。日帰り入浴は展示鑑賞とセットが基本で、事前のウェブ予約が必要になる。堀川温泉は隣接する高萩市にあり、常磐自動車道高萩ICから車で約10分で着く。1日1組限定の完全予約制の貸切宿のため、公式予約サイトからの事前予約が前提となる。冬季(12月〜3月)は休業期間にあたる。

【奥久慈エリア】 該当するのは4施設である。常陸大宮市の湯の澤鉱泉、常陸太田市の大菅温泉元湯旅館・横川温泉元湯山田屋旅館、久慈郡大子町の月居温泉白木荘だ。湯の澤鉱泉は「日本秘湯を守る会」に加盟する一軒宿である。4施設とも山あいに点在し、JR水郡線の沿線だが、最寄り駅からバスやタクシーへの乗り継ぎが必要で、本数も限られる。車の場合は常磐自動車道那珂ICが起点となる。湯の澤鉱泉と大菅温泉元湯旅館は約30〜40分、月居温泉白木荘はさらに山側で約60分かかる。横川温泉元湯山田屋旅館は現在、日帰り入浴を休止しており宿泊利用のみとなるため、訪問前に予約が必須である。月居温泉白木荘は袋田の滝の上流にあり、冬季は路面の凍結に注意が要る。

【つくば・県南エリア】 筑波温泉ホテルは筑波山の中腹に位置する。つくばエクスプレスつくば駅から筑波山シャトルバスで約36分、下車後は送迎車で約5分である。車の場合は常磐自動車道土浦北ICから約40分である。年末年始やゴールデンウィークは休業となる場合がある。

湯使いは施設ごとに異なる。大観荘・幽谷隠田跡温泉・筑波温泉ホテルは、加水・加温・循環のいずれも行わない源泉かけ流しを守る。月居温泉白木荘は源泉に循環ろ過と消毒を組み合わせる。大菅温泉元湯旅館・横川温泉元湯山田屋旅館・湯の澤鉱泉は源泉が冷たいため加温するが、加水はせず成分の濃さを保っている。堀川温泉は、敷地内の2本の自家源泉をいずれも未消毒のまま提供する。

※本記事に掲載している情報(入浴料金・営業時間・泉質データ等)は、リサーチ時点の情報をもとに作成しています。誤りや変更が生じている可能性もあります。最新の情報については、各施設の公式サイトや観光協会等でご確認ください。

おすすめの温泉

秘湯マップで人気の温泉をご紹介

ホームマップ温泉リストブログマイページ