愛媛県は、四国の北西部に位置し、瀬戸内海と宇和海に面した温暖な気候に恵まれた「伊予の国」である。その湯文化の中心にあるのが、日本書紀にも記される道後温泉だ。約3,000年の歴史を持つとされる日本最古級の温泉のひとつであり、聖徳太子や舒明天皇、夏目漱石、正岡子規など、時代を超えた数多の人物がその湯に親しんできた。さらに愛媛には、道後温泉・鈍川温泉・本谷温泉という「伊予の三湯」と呼ばれる古湯の系譜があり、いずれも平安以前の伝説や文献に湯の発見譚が残されている由緒ある名湯である。地理的にも変化に富み、北は瀬戸内海と「しまなみ海道」が結ぶ多島美の世界、中央には西日本最高峰の石鎚山系が聳え、南は四国カルストや宇和海のリアス式海岸が広がる。城下町・港町・遍路道・農山漁村と、多彩な風景に湯が溶け込んでいるのが愛媛の温泉の魅力である。今回は、そのなかから松山周辺の名湯、東予の地下深くから湧くモール泉や鉱泉、南予の硫黄泉、そして瀬戸内海の海水を活かしたタラソ施設まで、特に個性際立つ10か所を厳選した。
1. 道後温泉 ふなや(愛媛県 松山市)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:30 - 22:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 06:00 - 17:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00 - 22:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00 - 20:30 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 12:00 - 20:00 | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 09:00 - 23:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00 - 22:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00 - 20:30 | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 09:00 - 07:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00 - 20:00 | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
総まとめ — 愛媛の湯を旅する前に知っておきたいこと
愛媛県の温泉は、大きく中予・東予・南予の3つのエリアに分けて巡ると効率的である。
【中予(松山周辺)エリア】 道後温泉ふなや、媛彦温泉、国民宿舎古岩屋荘、オーベルジュ内子、本谷温泉館の5施設がこのエリアまたは隣接エリアに位置する。松山市内には道後温泉ふなやと媛彦温泉があり、両者は車で約20分の距離。1日目は道後温泉ふなやに宿泊し、本館や別館飛鳥乃湯泉、商店街散策と組み合わせて道後温泉郷の風情を満喫し、2日目に媛彦温泉で気軽な日帰り入浴を楽しむのが王道である。さらに足を伸ばして久万高原町の古岩屋荘で四国八十八ヵ所霊場の中間地点でお遍路文化に触れ、内子町のオーベルジュ内子で和モダンな滞在とフレンチ料理を堪能する2泊3日プランも組める。本谷温泉館は東予寄りだが松山ICから車で約1時間圏内のため、中予と東予をつなぐ立ち寄り湯として最適だ。
【東予(今治・西条・新居浜)エリア】 鈍川温泉ホテル、本谷温泉館、マイントピア別子、マーレ・グラッシア大三島がこのエリアに含まれる。今治を起点とすれば、まず鈍川温泉ホテルで「伊予の三湯」の渓谷美と美人の湯を堪能し、しまなみ海道へ。大三島で大山祇神社を参拝し、マーレ・グラッシア大三島で瀬戸内海を望むタラソテラピーを体験するのが島巡りの定番コース。さらに本谷温泉館(西条市)と別子温泉天空の湯(新居浜市)を組み合わせれば、伊予の三湯の古湯と東洋一の銅山遺産を一度に巡る東予深堀りプランが完成する。本谷温泉館とマイントピア別子は車で約30分の距離である。
【南予(宇和島・八幡浜・内子)エリア】 祓川温泉、八幡浜黒湯温泉みなと湯、オーベルジュ内子がこのエリアに位置する。松山自動車道を南下し、内子町でオーベルジュ内子に滞在、伝統的町並みを散策した後、八幡浜港へ。みなと湯で珍しいモール泉に浸かり、九州方面のフェリー旅と組み合わせるのも一興である。さらに足を伸ばして宇和島市の祓川温泉まで向かえば、四国でも珍しい硫黄泉を山深い秘境で味わえる。内子から八幡浜まで車で約45分、八幡浜から祓川温泉まで車で約1時間と距離はあるが、南予の自然と港町文化を満喫できる充実の2泊3日プランが組める。
全体として、愛媛県の温泉巡りにはレンタカーが不可欠である。道後温泉郷や媛彦温泉、八幡浜黒湯温泉みなと湯のように公共交通機関でアクセスしやすい施設もあるが、祓川温泉や古岩屋荘、本谷温泉館などは山間部にあり、バスの便数が極めて限られるため車での移動が圧倒的に効率的だ。また、しまなみ海道(西瀬戸自動車道)は本州側の尾道(広島県)と今治を結ぶ全長約60kmの自動車道で、大三島や伯方島など島々を巡りながら愛媛入りするルートとして魅力的である。九州(別府・臼杵)からのフェリーで八幡浜港に上陸するルートも、南予を起点とした旅程に活用できる。冬季(12月〜2月)は石鎚山系や四国カルストなど山間部で積雪・路面凍結が発生するため、スタッドレスタイヤの装着を推奨する。本谷温泉館や祓川温泉のように改修・設備不具合等で臨時休業となる施設、不定休の施設、季節により営業時間が変動する施設もあるため、訪問前に必ず最新の営業状況を公式サイトや電話で確認してほしい。
※本記事に掲載している情報(入浴料金・営業時間・泉質データ等)は、リサーチ時点の情報をもとに作成しています。誤りや変更が生じている可能性もあります。最新の情報については、各施設の公式サイトや観光協会等でご確認ください。









