高知県の秘湯・名湯 10選 — 土佐の硫黄泉から四万十源流の貸切湯、太平洋を望む塩化物泉まで
高知県は四国南部に位置し、北を四国山地、南を黒潮流れる太平洋に挟まれた、地理的にも文化的にも個性豊かな「土佐」の国である。県中央を東西に貫く清流・仁淀川は「仁淀ブルー」の名で全国に知られ、西部を流れる四万十川は「日本最後の清流」として名高い。これらの源流域には、深い山々に抱かれた一軒宿の秘湯が点在し、四国カルストや天狗高原など標高1,400メートルを超える高原地帯にも、星空リゾートが息づいている。歴史を遡れば、平安時代に弘法大師・空海が四国を巡錫した際に発見したと伝わる古湯、土佐藩主・山内家の下屋敷跡に建つ城下町の温泉、平家の落人や伊能忠敬が立ち寄ったと語られる海辺の冷鉱泉など、坂本龍馬を生んだこの地ならではの逸話が湯めぐりに彩りを添える。一方で、高知の温泉は他地域と比べて源泉温度が低い冷鉱泉が多く、泉質的には四国では希少なアルカリ性硫黄泉が点在するのが大きな特徴だ。今回は、土佐の山と海と川が育んだ個性際立つ10か所を厳選し、温泉法上の温泉ではないが特別に紹介したい四国カルストの高原リゾートも併せて取り上げる。
1. 千年の美湯 そうだ山温泉 和(高知県 須崎市)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 09:00 - 21:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00 - 15:00 | ◯ | × | × | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00 - 17:00 | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 05:30 - 21:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00 - 19:00 | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00 - 16:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 00:00 - 24:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00 - 21:00 | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00 - 20:30 | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
総まとめ — 高知の湯を旅する前に知っておきたいこと
高知県の温泉は、大きく県中央(高知市・近郊)、県東部(安芸方面)、県西部(仁淀川・四万十方面)、山間部(四国山地・四国カルスト)の4エリアに分けて巡ると整理しやすい。
【県中央エリア】 高知市内には三翠園 天然温泉 水哉閣があり、市内観光の拠点として最適。土佐市の土佐龍温泉 三陽荘は車で約30〜40分の距離で、太平洋を望む露天風呂が魅力。1日目に高知市内で坂本龍馬や山内家ゆかりの史跡を巡り、三翠園で歴史情緒に浸り、2日目に三陽荘で青龍寺参拝と組み合わせるコースが王道である。
【県東部・安芸方面】 こまどり温泉が安芸市の山中に静かに佇む。土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線で安芸駅まで電車旅を楽しみ、岩崎弥太郎生家や安芸城跡を訪ねたあと、こまどり温泉でひと風呂浴びるのがおすすめ。高知駅から安芸まで電車で約1時間20分、こまどり温泉まではさらにタクシーで約30分の行程となる。
【県西部・仁淀川/四万十方面】 須崎市の千年の美湯 そうだ山温泉 和、山里温泉旅館、津野町の四万十源流癒しの里 郷麓温泉、黒潮町の須賀留の湯治場、仁淀川町の中津渓谷 ゆの森が西部に集中する。仁淀ブルーで有名な仁淀川観光と組み合わせて中津渓谷 ゆの森で宿泊、四万十川源流域で郷麓温泉の貸切硫黄泉を堪能する2泊3日の「西部秘湯三昧プラン」が組める。須賀留の湯治場は完全セルフサービスかつアクセス難度が極めて高いため、温泉上級者のみが挑戦すべき特殊な目的地として捉えたい。
【山間部・四国山地/四国カルスト】 いの町の道の駅 木の香 木の香温泉と、津野町のホテル星ふるヴィレッジTENGUが山間部に位置する。木の香温泉は国道194号沿いで愛媛県との県境近くにあり、UFOライン(瓶ヶ森林道)や寒風山登山の前後に立ち寄りやすい。星ふるヴィレッジTENGUは四国カルスト天狗高原の標高1,400mに建ち、夏の天の川観賞や雲海体験が圧巻。両施設は車で約1時間30分の距離なので、山岳ドライブと組み合わせた1泊2日プランが組める。
高知市起点モデルコース:
- 1日目(高知市内・近郊):高知駅到着 → ひろめ市場で昼食(カツオのたたき) → 高知城・坂本龍馬記念館 → 三翠園 天然温泉 水哉閣で日帰り入浴または宿泊。
- 2日目(中央〜西部):高知市発 → 須崎市・千年の美湯 そうだ山温泉 和(朝風呂480円)→ 須崎名物・鍋焼きラーメンで昼食 → 仁淀川町・中津渓谷 ゆの森で宿泊(仁淀ブルー・中津渓谷散策)。
- 3日目(西部・四万十源流方面):中津渓谷 ゆの森発 → 津野町・四万十源流癒しの里 郷麓温泉で日帰り貸切入浴(要前日予約) → 高知龍馬空港または高知駅へ戻る。
アクセス・季節注意点:
- 冬季(12月〜3月):四国カルスト天狗高原(星ふるヴィレッジTENGU)、UFOライン周辺(木の香温泉から先)、四万十源流域(郷麓温泉、山里温泉旅館)など標高の高い山間部では積雪・凍結のためスタッドレスタイヤまたはチェーン必携。星ふるヴィレッジTENGUへの県道383号は冬季通行止めとなる場合あり。
- 春(3月下旬〜4月):そうだ山温泉のカワヅザクラ、仁淀川流域の桜が見頃。中津渓谷の新緑も美しい。
- 夏(7〜8月):四万十川・仁淀川での川遊びと組み合わせた温泉巡りが最適。星ふるヴィレッジTENGUの天の川観賞シーズン本番。須賀留の湯治場は波が穏やかな時期のみ訪問可能。
- 秋(10月下旬〜11月中旬):中津渓谷、四国カルスト、四万十源流域の紅葉が圧巻。中津渓谷 ゆの森の料金が紅葉シーズン料金(大人900円)になる点に注意。
- 台風シーズン(8〜9月):太平洋沿岸の須賀留の湯治場や土佐龍温泉 三陽荘、山間部の道路は通行不能となる場合あり。事前の天候・道路情報確認が必須。
- 公共交通:高知県の温泉は山間部・海沿いに点在するため、レンタカーまたは自家用車での来訪が基本。郷麓温泉、山里温泉旅館、こまどり温泉、須賀留の湯治場、星ふるヴィレッジTENGUは公共交通でのアクセスが極めて困難。市内中心の三翠園 天然温泉 水哉閣のみ、路面電車で気軽にアクセス可能である。
土佐の湯は、海と山と川の恵みが溶け合った、本州とは一味違う湯文化を体感させてくれる。坂本龍馬や山内家の歴史、四万十川や仁淀川の清流、太平洋の雄大さを背景に、四国では希少な硫黄泉や塩化物泉を味わう旅は、湯巡り愛好家にとって生涯の記憶となるだろう。
※本記事に掲載している情報は2026年4月時点のものであり、料金・営業時間・定休日・アクセス等は変更となる場合がある。訪問前には必ず各施設の公式サイトや観光協会等で最新情報を確認されたい。









