白馬鑓温泉への登山ルート・アクセスガイド|北アルプス2100m秘湯への行き方

白馬鑓温泉は北アルプスの後立山連峰に位置する白馬鑓ヶ岳の麓に位置する秘湯です!

北アルプスには登山をしないといけない秘湯がいくつかありますが、白馬鑓温泉はその一つであり、絶景を楽しむことができる温泉です!

白馬鑓温泉まで行くルートはいくつかありますが、一番最短で行くことができる猿倉登山口からの経路であっても、片道3時間はかかる秘湯です。
今回は、白馬鑓温泉までのルートや、猿倉口経由の白馬鑓温泉までの体験記についてについてご紹介します!

白馬鑓温泉

白馬鑓温泉までアクセス可能な登山口

白馬鑓温泉までアクセス可能な登山口は大きく2つかと思います。

  1. 猿倉登山口(日帰りも可能)
  2. 栂池スキー場(宿泊が必要)

一番最短で行けるのは、猿倉登山口です。登山口には猿倉荘があり宿泊することも可能です。2つ目は白馬三山の縦走ルート有名なルートである、栂池スキー場からのルートです。どちらのルートも登山になりますので登山装備で行かれることを推奨します。

白馬鑓温泉 ルート

ちなみに、白馬村の公式サイトにはルートや時間を書いてくれています。一応、唐松岳→不帰キレット経由で白馬鑓温泉にアクセスすることも可能ですが、登山スキルのある方のみ推奨のルートになっているので、注意してください。

白馬鑓温泉 ルート2

猿倉登山口について

2025年現在、猿倉登山口はマイカーでアクセスすることができません。そのためタクシーまたは路線バスにて猿倉登山口まで行く必要があります。通常は猿倉登山口までマイカーで行けるようですが、2025年は登山口の駐車場の崩落によって駐車場がクローズされているようです。最新の情報はホームページなどをご確認ください。

参考:

ちなみに私が訪問した際も、マイカーでアクセスすることができませんでした。そのため、行きはタクシー帰りは路線バスを活用して猿倉登山口まで向かいました。なおバスを利用する際には完全に予約制になっておりますので、予約をすることも忘れずにご確認ください。

白馬鑓温泉 猿倉登山口

猿倉登山口まで行く際は、白馬村の駐車場に車を駐車し、そこからバスまたはタクシーで移動することになります。

白馬村には無料駐車場がたくさんあります。バスは白馬駅またはバスターミナルに停車するので、第2駐車場、第3駐車場などが良いかもしれません。タクシーの場合は八方第5駐車場が一番猿倉に近いのでおすすめです。営業時間などは、公式サイトをご確認ください。

八方第2駐車場
台数:100台 / 料金:無料

八方第3駐車場
台数:200台 / 料金:無料

八方第5駐車場
台数:100台 / 料金:無料

八方第6駐車場
台数:400台 / 料金:無料

白馬周辺の駐車場

栂池高原スキー場について

栂池高原スキー場までは車で行くことができます。1日500円かかりますが、そこに駐車が可能です。ただ縦走を考えていらっしゃる方(猿倉口から帰るなど)は、栂池高原スキー場に車を止めてしまうとまたここに戻るしかないため、白馬村周辺などに車を駐車しバスやタクシーなので栂池高原スキー場まで向かうのも選択肢の1つかと思います。

【実録】白馬第6駐車場〜猿倉登山口〜白馬鑓温泉

では、ここから実際に白馬鑓温泉まで行った際のレポートを書きます。

工程は日曜日月曜日の二日間1泊2日で向かいました。初日は、白馬で開催するマラソン大会の日程と被っており、駐車場は非常に混んでおりました。本来は第5駐車場に駐車したいと考えていたのですが、第5、第3、第2駐車場はすべて満車であったため、1番遠い第6駐車場に車を止めました。第6駐車場からはタクシーで猿倉登山口へ向かいました。Uberが使えるということでアプリを入れていたため、Uberでタクシーを探したのですが、全くタクシーは見つかりませんでした。そのためタクシー会社に電話して配車しました。

白馬第3駐車場

およそ5000円ほどで猿倉登山口まで行けたかと思います。2人で向かったので、1人2500円ほどです。3人以上では確実にメリットがあり、2人でもバスとトントン位かなぁと思います。

猿倉口に到着すると、猿倉荘は工事中でした。外装工事かな?中はやっていました。

猿倉登山口 猿倉荘

登山道を進むと非常に綺麗な景色でした。ちなみに、後で聞いた話なのですが、猿倉荘周辺にクマがいたらしいです。早朝だと思います。熊鈴は必須アイテムですね。

しばらく登ると、景色が開ける場所もあり、乗鞍岳が見えました。猿倉荘から1時間半ほどは急登ではないものの、登りが続きます。

白馬鑓温泉 道中

登り切ると、遠くに白馬鑓温泉小屋が見えるようになります。しばらく下り、そこからはフラットに近い道を進みます。途中、杓子沢雪渓や雪渓から流れる沢なども見ることができます。9月に入っても雪があるのはびっくりです。

白馬鑓温泉 道中 杓子沢

奥に鑓温泉小屋が見えますね!もう少し!

白馬鑓温泉小屋が見える!

近くでも雪がありました。びっくりです。気温はそこそこ暑いのですが、まだまだ残っていますね。

白馬鑓温泉道中の雪渓

雪と雪解け水が作った芸術も見ることができました。美しい。

白馬鑓温泉道中の雪渓

しばらく進むと、ついに、鑓温泉小屋が見えてきました。白馬鑓温泉小屋までの最後の上りが一番きつい急登でした。

噂では聞いていたのですが、噂通り勾配がキツく、そこそこ体力が必要になりました。

ついに到着です!

白馬鑓温泉小屋

温泉は登山道沿いにあり、混浴の露天風呂です。写真を撮った時は誰もいませんでしたが、その後多くの人が入浴されていました。温泉は水着OKの混浴で、女性も入浴されていました。みんなカメラ持って、記念撮影されていました。

上の受付で、入浴券を購入して、入浴します。

日帰り入浴の場合、1500円です。なお、宿泊の場合、2025年は以下のような料金とのことです。

【テント泊・日帰り・通過の方】※山小屋泊の方は無料
大人:1,500円 / 小学生:1,000円 

【宿泊料金プラン】
1泊2食:16,000円(大人)/10,000円(小学生)
1泊夕食:14,500円(大人)/ 8,500円(小学生)
1泊朝食:13,500円(大人)/ 7,500円(小学生)
素泊り:12,000円(大人)/ 6,000円(小学生)
お弁当:1,500円

脱衣所は温泉横にあります。

白馬鑓温泉 脱衣所

中はこんな感じでした。

白馬鑓温泉 脱衣所

泉質は硫黄泉。源泉は43.1度で、phは6.44とのことです。ほんのり硫黄のにおいが香りましたが、強烈ではありませんした。

白馬鑓温泉 成分表

この後、私は天狗山荘に向かい、1泊し、大雨の中、翌日も鑓温泉に戻ってきました。

雨の日はこんな景色です。当たり前ですが、晴れの日に入浴したいですよね。

白馬鑓温泉 雨天の場合

温泉はこんな感じです。最高ですね。

白馬鑓温泉 湯船

鑓温泉小屋は荷物を準備したり、雨の日は雨宿りできます。

白馬鑓温泉小屋

食堂では食事をしたり、グッズの購入ができます。

白馬鑓温泉小屋 室内

帰りは、猿倉口から帰る場合、行きに来た道を引き返して帰ることになります。途中ですれ違った方も、「全く面白くねえ」とぼやいていましたが、猿倉〜白馬鑓温泉のルートは景色がそこまでよくなく、森の中を抜ける時間も多いのでそこまで面白くないルートでした。もし体力に自信がある方は、栂池や大雪渓ルート経由で行かれることをオススメします。温泉に行きたい!という方は、猿倉〜白馬鑓温泉の最短ルートで良いと思います。

まとめ

白馬鑓温泉は北アルプスの後立山連峰に位置する白馬鑓ヶ岳の麓に位置する秘湯で、一番近い登山口からも3時間ほど歩く必要があります。ただ、白馬鑓温泉は、白馬村を眺めることができる絶景温泉であり、頑張って3時間以上かけてでも行くべきオススメ温泉です!

体力に自信がある方は、栂池高原スキー場や大雪渓ルートを使って、白馬鑓温泉まで行かれると、登山も楽しい&最高の温泉に入れるのではないでしょうか。

なお、白馬鑓温泉は、7/25〜9/24までと営業期間が非常に短いので、行かれたい方は営業日などにも注意してください。

一度は行かれることをオススメします!!