【2025年最新】立山の秘湯5選｜標高2000m超えの絶景温泉を完全攻略

立山連峰の雄大な自然に抱かれた秘湯の数々。標高2000メートルを超える山々に点在する温泉は、まさに「天空の湯」と呼ぶにふさわしい特別な体験を提供してくれます。本記事では、2025年の最新情報をもとに、立山で訪れることができる5つの名湯を、料金から宿泊情報まで詳しくご紹介します。

立山の温泉が特別な理由

立山の温泉の最大の魅力は、その立地にあります。標高2000メートル超の高地に湧く温泉は日本でも非常に珍しく、雄大な山々の景色を眺めながら入浴できる貴重な体験ができます。特に、立山アルペンルートを利用してアクセスできる温泉群は、登山者だけでなく観光客にも人気を集めています。

1. みくりが池温泉｜日本最高所の天然温泉

基本情報【2025年最新】

• 標高：2,410m（日本最高所の天然温泉）
• 営業期間：2025年4月15日～11月24日
• 泉質：単純硫黄泉（無加水・無加温・源泉100%かけ流し）
• 効能：疲労回復、筋肉痛、神経痛
• 料金：宿泊2名税込29,700円～
• 日帰り入浴：可能
• アクセス：室堂ターミナルから徒歩約15分

魅力とおすすめポイント

みくりが池温泉は標高2410m、日本一高い場所にある天然温泉です。室堂ターミナルから少し足を伸ばし、みくりが池方向へ散策すること約15分。立山を望む絶景の中に、この「みくりが池温泉」はあります。源泉は地獄谷にあり、無加水・無加温、男女別の展望内湯が一つずつ。白く濁る硫黄の香りの100%掛け流しのお湯が、1日の疲れを温かく癒してくれます。

昔から立山の地獄谷は日本の三大霊場の一つとされ、立山信仰の人々が硫化水素の噴気を拝んだ所である。その地獄谷の真上にあるのがみくりが池温泉。地獄谷のお湯が浴槽に溢れている。

施設情報

• 総部屋数：21室
• 設備：レストラン、喫茶、大浴場、売店、自動販売機、モンベルショップ併設
• 食事：料理人が心をこめて作る海の幸・山の幸が豊富な和食中心の献立

2. らいちょう温泉雷鳥荘｜立山の老舗山小屋温泉

基本情報【2025年最新】

• 標高：2,370m
• 営業期間：2025年4月15日～11月24日
• 泉質：含硫黄泉（源泉かけ流し）
• 効能：リウマチ、皮膚病、神経痛
• 料金：1泊2食付12,000円～（Web予約で500円割引）
• 日帰り入浴：11:00～20:00、1,000円
• アクセス：室堂ターミナルから徒歩約30分

魅力とおすすめポイント

2025年の営業は4月15日〜11月24日（チェックイン日）となっております。Web予約は、電話予約より1泊1名様あたり500円割引となっております。

雷鳥荘は立山室堂平に位置する歴史ある山小屋で、その名の通り特別天然記念物の雷鳥に出会える可能性が高いエリアにあります。パノラマ絶景、雲上の別天地、立山・室堂平 らいちょう温泉「雷鳥荘」 自慢のかけ流しの展望浴場からは、雄大なパノラマが疲れた身体を癒してくれます。

施設情報

• 定員：260名
• 設備：展望浴場、内湯、売店、自動販売機、各種グッズ販売
• 特徴：大汝休憩所も直営（7月11日～10月5日営業予定）

3. 雷鳥沢ヒュッテ｜日本最高所の露天風呂

基本情報【2025年最新】

• 標高：2,280m
• 営業期間：2025年4月15日～10月12日
• 泉質：雷鳥沢温泉（外湯のみ温泉、内湯は沸かし湯）
• 効能：疲労回復、冷え性
• 料金：素泊まり8,000円、1泊2食付12,000円～
• 日帰り入浴：10:00～19:00、500円
• アクセス：室堂ターミナルから徒歩約40分

魅力とおすすめポイント

黒部アルペンルートのターミナル終点の室堂駅から徒歩40分。神秘的なみくりが池から硫黄の匂いが立ちこめる地獄谷を過ぎ、しばらく歩いた高山植物咲き誇る雷鳥沢に当館は建っています。当館自慢の大浴場からは雄山・大汝山・真砂岳・別山などの雄大なパノラマを満喫していただけます。

半露天の外湯は、日本最高所の露天風呂ということになります。日本最高所のテント場に隣接した温泉施設として、登山者のベースキャンプとして非常に人気が高く、テント泊の登山者でも温泉を利用することができます。

施設情報

• 定員：120名
• 設備：内湯、露天風呂、乾燥室、テント場併設
• 支払い：クレジットカード、PayPay対応
• Web予約：2025年4月7日10時から開始

4. 祖母谷温泉｜欅平からアクセスする黒部峡谷の秘湯

基本情報【2025年最新】

• 標高：約800m
• 営業期間：通常6月下旬～11月上旬（天候により変動）
• 泉質：単純硫黄泉
• 効能：うちみ、切り傷、皮膚病、胃腸病、糖尿病
• 料金：大人700円（日帰り入浴11:00～15:00）
• アクセス：黒部峡谷鉄道「欅平駅」から徒歩約50分

魅力とおすすめポイント

富山県黒部市宇奈月、黒部峡谷を走る「トロッコ電車」として人気の黒部峡谷鉄道。その終着駅・欅平駅（けやきだいらえき）から名剣温泉をへて1時間ほど歩いた、祖母谷に湧く秘湯が、祖母谷温泉（ばばだにおんせん）。付近の河原はどこを掘っても温泉が湧き出す地ですが、一軒宿の祖母谷温泉に宿泊、日帰り入浴も可能です。

雪深い場所なので、例年6月下旬ころにオープンし、紅葉が終わり、雪がちらつき始める10月、遅くとも11月初旬頃にクローズします。泉質は単純硫黄泉で、男女別の露天風呂が爽快です。源泉は90度高温で、湯船でもまだ80度もあるため、加水して使っています。

特別な体験

• 野湯体験：河原で自分専用の露天風呂を手掘りして作ることができる
• 絶景トロッコ：黒部峡谷鉄道で美しい渓谷美を楽しみながらアクセス
• 源泉見学：祖母谷地獄と呼ばれる源泉地帯の見学が可能

5. 高天原温泉｜北アルプス最奥の「日本一遠い温泉」

基本情報【2025年最新】

• 標高：2,100m
• 営業期間：通常7月～9月（天候により変動）
• 泉質：単純温泉
• 効能：疲労回復、筋肉痛
• 料金：日帰り入浴300円
• アクセス：高天原山荘から徒歩約20分
• 到達時間：最短でも片道12時間の登山が必要

魅力とおすすめポイント

富山県の北アルプス山中に湧く高天原温泉。温泉までは、片道約12時間の山歩きが必要なため、「日本一遠い温泉」といわれています。山に慣れた健脚な方なら、1泊2日や日帰りでも行けなくはないですが、普通の人であれば3泊4日の行程で挑むのが賢明です。

小屋の近くには日本一遠い秘湯と言われる「高天原温泉」があります。混浴と女性専用の仕切りがある露天風呂があり、長い山道を歩いた後に入る達成感に惹かれる登山客に人気の温泉です。

アクセスルート

• 折立登山口コース：太郎平小屋、薬師沢小屋経由
• 新穂高温泉コース：鏡平山荘、双六小屋、三俣山荘経由
• いずれも本格的な登山装備と経験が必要

立山温泉を楽しむための最新情報

2025年のベストシーズン

• 4月下旬～5月：雪解けの季節、室堂平の雪の回廊「雪の大谷」が見どころ
• 7月～8月：高山植物が美しい時期、最も温暖で天候が安定
• 9月～10月：紅葉の季節、比較的人が少なく穴場

必携アイテム【2025年版】

• 防寒着：立山は平地（立山町）よりも８℃～１０℃気温が低いため服装にはご注意ください
• 雨具：山の天気は変わりやすい
• 日焼け止め：高地は紫外線が強い
• 現金：山小屋では基本的に現金のみ（一部クレジットカード対応）
• 登山靴：ハイヒールやサンダルは危険

予約について

立山の温泉施設は全て予約制です。特に雷鳥荘はWeb予約は、電話予約より1泊1名様あたり500円割引となっております。雷鳥沢ヒュッテは２０２５年４月７日（月）１０時〜 Web予約開始となります。

料金比較表【2025年最新】

安全に楽しむための注意事項

高山病対策

標高2000m超の温泉では、高山病のリスクがあります。ゆっくりとした行動を心がけ、水分補給をこまめに行いましょう。

天候対策

山の天気は急変します。最新の天気予報を確認し、悪天候時は無理をせず引き返す勇気も必要です。

環境保護

室堂は国立公園の中にあります 動植物の採取はおやめください ゴミはできるだけお持ち帰りください。

まとめ｜2025年の立山秘湯巡り

立山の秘湯は、それぞれが異なる魅力を持つ特別な温泉です。日本最高所の「みくりが池温泉」、最高所の露天風呂がある「雷鳥沢ヒュッテ」、黒部峡谷の秘境「祖母谷温泉」、そして「日本一遠い温泉」高天原温泉。

2025年の楽しみ方

1. 事前予約必須：Web予約で割引特典を活用
2. 適切な装備：標高差を考慮した服装と登山靴
3. 余裕のあるスケジュール：天候や体調に配慮した計画
4. 最新情報の確認：営業期間や料金の変更に注意

標高2000メートル超の雲上世界で味わう温泉は、日常では決して味わえない特別な体験となるでしょう。2025年の立山黒部アルペンルート開通期間中（4月15日～11月30日）に、ぜひ立山の秘湯で心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。雄大な立山連峰の自然とともに、忘れられない温泉体験があなたを待っています。