







白骨温泉かつらの湯丸永旅館は、長野県松本市の北アルプス・乗鞍岳の北東山麓、標高1,400メートル〜1,500メートルの山間部に位置する秘湯です。昭和13年(1938年)に開業した歴史ある温泉旅館で、客室数わずか11室のこじんまりとした家族的な宿として知られています。
白骨温泉は鎌倉時代には既に湧出していたと伝えられ、戦国時代には武田信玄も湯治に使っていたという歴史があります。大正時代に中里介山の長編小説「大菩薩峠」の中で「白骨の巻」として登場したことで全国的に知られるようになりました。温泉地全体が環境省指定の「国民保養温泉地」であり、温泉の噴湯丘と球状石灰石は国の特別天然記念物に指定されています。
丸永旅館の最大の特徴は、白骨温泉らしい白濁した湯を源泉掛け流しで楽しめることです。温泉は湧出時には無色透明ですが、空気に触れることで硫化水素とカルシウム成分が微粒子となり、時間が経つにつれて美しい乳白色に変化します。「三日入れば三年風邪をひかない」と古くから言い伝えられており、胃腸病、婦人病、神経痛などに効能があるとされています。
露天風呂は混浴ですが、女性はバスタオルを巻いて入浴できるよう配慮されており、白濁した湯のため視線を気にせず入浴できます。浴場からは木立や天然記念物である墳湯丘を眺めることができ、野趣あふれる秘湯の雰囲気を存分に味わえます。また、温泉は24時間入浴可能で、貸切風呂もあるため、プライベートな時間を楽しむこともできます。
料理は地元で採れる川魚(岩魚、鯉)や山菜、猪肉など山の幸を中心とした温かみのある田舎料理を提供しており、温泉で炊いた温泉粥などここならではの味も楽しめます。素朴で鄙びた温泉情緒を感じられる宿として、口コミでも高い評価を得ており、白骨温泉の中でも秘湯ムードを好む旅人に人気があります。
舗装道で駐車場からすぐ施設へ
深い森林・渓谷の自然豊かな環境
源泉100%かけ流し・特色ある泉質
車:
長野自動車道松本ICより約60分、中部縦貫自動車道高山ICより約60分
国道158号湯川渡より県道白骨温泉線(300号線)を経由。冬季は4WD+スタッドレスタイヤもしくはチェーンが必要です。無料駐車場20台完備。
公共交通機関:
JR松本駅より松本電鉄上高地線で新島々駅まで約30分
新島々駅よりアルピコ交通バスでさわんどバスターミナル経由、白骨温泉まで約40-50分
「泡の湯」バス停下車、徒歩1分
松本駅から白骨温泉までの所要時間は、電車とバスを乗り継いで合計約1時間30分〜2時間程度です。
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