「奥塩原新湯 寺の湯」は、栃木県那須塩原市湯本塩原にある、湯治場の風情をそのまま残した共同浴場です。新湯のシンボルとも言える噴煙を上げる硫黄山(爆裂火口跡)のすぐ下に位置し、その立地だけでも神秘的な雰囲気を漂わせています。名前の由来は、かつてこの地に「円谷寺」というお寺があったことから。戊辰戦争の際に焼き払われてしまい、現在は廃寺となっていますが、その歴史を偲んで「寺の湯」と名付けられました。
標高970mほどの山あいに湧く新湯温泉は、万治2年(1659年)の大地震により湧き出したとされ、爆裂火口付近では今でも水蒸気と硫黄の香りが立ち込める様子を見ることができます。奥塩原の温泉エリアには「寺の湯」「むじなの湯」「中の湯」という3つの共同浴場がありますが、その中で「寺の湯」は唯一の混浴であることも特徴です。
自家用車でのアクセス:
東北自動車道・西那須野塩原ICから、国道400号を経由して塩原街道(日塩もみじライン)を進み、塩原温泉街から奥塩原新湯方面へ。塩原温泉バスターミナルから約15分ほど山道を登った先に新湯温泉があります。寺の湯は白樺荘のすぐ前にあり、硫黄山の裾野に建っています。総所要時間はICから約40分程度。冬季は道路状況に注意が必要です。
公共交通機関でのアクセス:
JR那須塩原駅から路線バスで塩原温泉バスターミナルまで約45分。そこからはタクシーに乗り換えて約20分で奥塩原新湯温泉に到着します。バスの本数が少ないため、事前に時刻表の確認をお勧めします。JR那須塩原駅からバスで直行する場合は約65分かかります。
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未舗装道で駐車後、徒歩15分以内
JR那須塩原駅からはバスとタクシーを乗り継いで1時間以上かかる立地です。車でのアクセスも東北自動車道からは40分ほどかかり、途中の山道は曲がりくねった道のりとなります。特に冬季は雪や凍結の心配もあり、アクセスの難易度は上がります。
しかし、整備された道路で最後まで到達でき、施設自体も立派な建物が存在します。 泉質は湯ごり湯で、建物からも古き良き伝統を感じることができます。
マイカーでアクセスでき、施設としての最低限の機能は備えつつも、本格的な湯治場の雰囲気と質の高い温泉であることから、レベル3としました。