






村之湯温泉は、鹿児島県指宿市大牟礼に位置する指宿で最も古い公衆浴場です。明治15年(1882年)創業の130年以上の歴史を誇る共同湯で、「究極の鄙び系温泉」として温泉ファンの間で高い評価を受けています。
この温泉の最大の特徴は、日本でも20〜30箇所しか存在しない希少な「足元湧出温泉」であることです。湯船の底から温泉が自然湧出しており、空気に触れることなく生まれたばかりの源泉に直接入浴できます。浴槽は変形六角形で、床タイルとの美しい調和が印象的です。
歴史的にも非常に重要な温泉で、明治7年(1874年)には西郷隆盛が湯治で訪れた記録が残っています。また、昭和20年5月頃には、沖縄戦時に指宿海軍基地の特攻隊員たちが出撃前に身体を清めた歴史的な場所としても知られています。
温泉の色は美しい暗黒色から乳白色へと変化し、ほのかに湯けむりを上げる足元湧出の塩泉が楽しめます。脱衣所と浴室が一体となった木組みがむき出しの飾り気のない湯屋は、昭和にタイムスリップしたような重厚な年季を感じさせます。島津斉彬のポートレートが飾られているなど、薩摩藩との深いつながりも感じられる施設です。
舗装道で駐車後、徒歩15分以内
自動車でのアクセス:
鹿児島市中心部から約1時間7分
鹿児島空港から約1時間23分
指宿スカイライン谷山ICから県道219号、国道226号経由で指宿方面へ約38km
指宿市商工会議所から二反田川方面へ車で約2分
駐車場:12〜13台(無料)
公共交通機関でのアクセス:
JR指宿駅から徒歩約20分
指宿郵便局前バス停から徒歩約2分
大牟礼公民館前バス停から徒歩約4分
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