湯泊温泉は、鹿児島県熊毛郡屋久島町湯泊地区に位置する海辺の露天温泉です。屋久島南部の海岸沿いにあり、世界自然遺産の島として知られる屋久島の貴重な温泉資源の一つとして400年以上前から地元住民に愛され続けています。明治時代には既に現在と同じように地元の人々が入浴していたと記録されており、屋久島の温泉文化の歴史を物語る重要な場所です。
この温泉の最大の特徴は、浜辺に自然湧出する温泉で、真っ青な海を目の前に眺めながら入浴できる開放的な露天風呂です。コンクリートで囲まれた湯船が設置されており、男女別に竹製のついたてで仕切られています。水着や下着での入浴は禁止されていますが、バスタオル巻きでの入浴は可能です。更衣室はなく、自然環境の中での着替えとなります。
景色の特徴として、目の前に広がる東シナ海の美しい青い海と、屋久島の豊かな自然に囲まれた絶景を楽しむことができます。特に夕日の時間帯は格別で、水平線に沈む夕日を眺めながらの入浴は忘れられない体験となります。夜間は満天の星空の下での入浴も可能で、地元の人々は星空を見ながら湯船で語り合う習慣があります。
近隣には平内海中温泉があり、こちらは干潮時のみ入浴可能な海中温泉として有名ですが、湯泊温泉は潮の干満の影響を受けないため、24時間いつでも入浴可能です。そのため、観光客にとっては平内海中温泉よりもアクセスしやすく、ゆったりと温泉を楽しめる場所として人気を集めています。
人気度としては、屋久島の隠れた名湯として温泉愛好家の間で知られており、トレッキング後の疲労回復や島の自然を満喫する場所として多くの観光客が訪れています。ただし、平内海中温泉ほど混雑することは少なく、比較的落ち着いて入浴できる穴場的存在です。
フェリー・高速船でのアクセス:
鹿児島本港→宮之浦港:高速船約2時間45分、フェリー約4時間
鹿児島本港→安房港:高速船約1時間45分
航空機でのアクセス:
屋久島空港経由(鹿児島空港から約35分)
島内アクセス:
宮之浦港からバス・車で約1時間
安房港からバス・車で約45分
屋久島空港からバス・車で約50分
路線バス:
宮之浦港→安房→尾之間方面行きバスで「湯泊」バス停下車、徒歩約5分
安房港→尾之間→栗生方面行きバスで「湯泊」バス停下車、徒歩約5分
レンタカー:
県道78号線を南下し、湯泊郵便局前の標識に従って海方向へ約1分
無料駐車場完備
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未舗装道で駐車後、徒歩15分以内