宮崎県えびの市の霧島錦江湾国立公園内、標高1,200メートルのえびの高原に位置する温泉地です。韓国岳・甑岳・白鳥山などの霊峰に囲まれ、日本で最初に指定された国立公園の一つである霧島国立公園の美しい自然に抱かれた、まさに「天空の温泉郷」と呼ぶにふさわしい環境にあります。
えびの高原温泉の歴史は古く、1895年(明治28年)には既に温泉小屋が建てられていたとされています。1959年(昭和34年)には、えびの高原唯一の天然温泉として市営の露天風呂が整備され、多くの登山客や観光客に親しまれてきました。しかし、2005年前後に源泉の温度が低下し、2006年3月にこの市営露天風呂は閉鎖されました。現在、えびの高原温泉の名を冠する主要施設は「えびの高原荘」で、源泉かけ流しの温泉を楽しむことができます。
泉質は炭酸水素塩泉で、源泉温度は43.2℃。無色透明で柔らかな肌触りが特徴で、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復などの効能があります。えびの高原荘では、霧島連山の雄大な景色を眺めながらゆったりと温泉に浸かることができ、特に夕暮れ時の景色や、晴れた日には遠く桜島まで望むことができる絶景が自慢です。
えびの高原は、四季折々の自然の表情が楽しめる場所としても知られています。春には新緑とミヤマキリシマ、夏には高原の涼しさと豊かな緑、秋には紅葉、冬には霧氷や樹氷など、訪れる季節によって異なる美しさを見せてくれます。また、えびの高原エコミュージアムセンターでは霧島の自然や歴史について学ぶことができ、トレッキングやハイキングの拠点としても最適です。
標高1,200メートルの高原にあるため、夏でも涼しく快適に過ごせるのも大きな魅力です。登山やトレッキングで疲れた体を癒やす温泉として、また霧島連山の大自然を満喫しながらリラックスできる温泉として、多くの人々に愛されています。
【車でのアクセス】
九州自動車道・えびのICから県道30号線経由で約30分。えびの高原まで車で上がることができます。無料駐車場完備。
【公共交通機関でのアクセス】
JR吉都線・えびの駅からタクシーで約40分。
えびの高原は標高1,200メートルに位置し、霧島連山の登山口としても知られています。道中は霧島錦江湾国立公園の美しい自然を楽しみながらアクセスできます。冬季は積雪や凍結の可能性があるため、タイヤチェーンの携帯を推奨します。
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