山形県米沢市、吾妻連峰の麓、標高800mに位置する歴史ある温泉です。米沢八湯の一つで、約1,300年前、修験道の祖といわれる役小角(えんのおづぬ)が五色の湯煙を見て発見したと伝えられています。温泉名もこの伝説に由来します。
江戸時代には米沢藩上杉氏の守り湯として重宝され、1609年には直江兼続が嫡子景明のために湯壺を開いたといわれています。また1911年には日本最初の民営スキー場(五色スキー場)が開設され、皇族や華族にも利用されました。
泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物温泉で、源泉温度45.9℃、pH6.4の低張性中性温泉です。湯量は毎分70~90リットル。切傷、皮膚病、婦人病、神経痛、胃腸病、痛風などに効能があるとされています。
特に「子宝の湯」として知られ、子供に恵まれない夫婦が参拝して温泉に浸かり、子供を授かった歴史があります。
【施設の歴史】
明治期に開業した一軒宿の宗川旅館が長年営業していましたが、後継者不在のため2020年11月に閉館しました。その後、2023年12月10日に五色温泉オートキャンプ場として新たにオープンし、日帰り入浴やサウナ施設が利用可能となっています。
車で米沢市街から約30分、福島市街から約40分。米沢八幡原ICまたは大沢ICから約30分。公共交通機関でのアクセスは旧宗川旅館時代にJR板谷駅からの送迎があった経緯がありますが、現在の詳細は施設へお問い合わせください。
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