香草温泉(かぐさおんせん)は、群馬県吾妻郡草津町の白根山の山奥に位置する秘湯です。一般的な温泉施設ではなく、自然のままの野湯(源泉)として存在しています。草津温泉街の中心部から離れた山中に位置し、草津から芳ヶ平へ向かう遊歩道を通って大沢川を1時間ほど遡上した先の大滝の上流部に「温泉天国」と呼ばれるエリアがあります。このエリアでは沢のあちこちから熱い湯が湧き出ており、完全な野趣あふれる秘湯体験が可能です。草津温泉にはいくつかの源泉がありますが、香草源泉はその中でも特に酸性度が高いことで知られています。かつては入浴料がかかっていた時期もあったようですが、現在は山奥の秘湯として訪れる人々に親しまれています。本格的な登山やハイキングの経験と適切な装備が必要であり、気軽に訪れることができる温泉ではありません。
香草温泉へのアクセスは容易ではなく、本格的なハイキングや登山の経験が必要です。草津温泉街から車で白根火山ロープウェイ山麓駅付近まで行き、そこから芳ヶ平方面への遊歩道(渋峠草津探勝歩道)を歩きます。途中で登山道を外れ、大沢川に入って約1時間ほど沢を遡上する必要があります。道中には険しい場所や大きな滝があり、その滝を左岸(向かって右側)の崖を登るためのロープが設置されています。滝を登った先が「温泉天国」と呼ばれる香草温泉のエリアです。アクセスには適切な装備(渓流靴、ロープワークの知識など)と十分な体力が必要で、初心者が単独で訪れるのは危険です。また、白根山の火山活動の状況によっては立入禁止になる場合もあるため、事前に最新情報を確認することが重要です。公共交通機関でのアクセスは実質的に不可能で、草津温泉街から車でアクセスポイントまで行く必要があります。
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駐車後、徒歩1時間以上かかる
香草温泉は秘湯度レベル5「超秘湯」に分類されます。アクセスが非常に困難で、車では全く行けず、整備された登山道からさらに沢を1時間以上遡上する必要があります。途中には大きな滝があり、ロープを使って崖を登らなければならない場所もあります。施設は皆無で、完全な野天風呂の状態であり、脱衣所などの設備は一切ありません。温泉についての情報も限られており、主に熱心な秘湯ハンターや地元の人々の間でのみ知られている隠れた名湯です。季節や白根山の火山活動状況によっては、アクセス道が消失したり立入禁止になったりするリスクもあります。また、野生動物との遭遇リスクもあるため、十分な準備と経験が必要です。香草温泉は「温泉好きが一度は行ってみたい」と憧れる、まさに冒険と言える温泉体験を提供する「超秘湯」の名にふさわしい場所です。