



川底温泉 蛍川荘は大分県玖珠郡九重町菅原にある歴史ある一軒宿の秘湯です。延喜元年(西暦901年)8月、菅原道真公が大宰府に左遷された際、刺客を逃れて菅原本村の白雲山浄明寺に身を隠していた時に発見されたのが温泉の始まりと言い伝えられています。地名の「菅原」も菅原道真公に由来するものです。安政3年(1856年)に本村の庄屋菅原元徳が村人のために温泉開発を行い、現在の石畳の浴槽を造り、湯小屋宿屋を建てたと伝えられています。
この温泉の最大の特徴は、1100年以上前から湧き続ける足元自然湧出の源泉です。町田川沿いに建つ施設で、川面と同じ高さに並ぶ三つの美しい石造りの浴槽は江戸時代(1856年)に造られたもので、現在で約170年の歴史を持ちます。浴槽の底には玉石が敷き詰められており、底から温泉が湧出しています。それぞれの浴槽は温度が異なり、奥の浴槽が最も熱く、中段はやや熱め、手前がぬるめという段階的な構造になっています。
無色透明で非常に美しく澄んだお湯は単純温泉で、赤ちゃんからご年配の方まで安心して入浴できる優しい泉質です。2020年7月の豪雨で水害に遭い一時休業していましたが、2021年頃に復活し、建物は新しく建て替えられました。しかし大浴場の石畳の浴槽は歴史あるものがそのまま保存されており、風情ある入浴体験ができます。2024年4月にはサウナと露天風呂も増設され、設備が充実しました。蛍川荘という名前の通り、蛍を見ることができる豊かな自然に囲まれた立地で、町田川の流れる音を聞きながら温泉に浸かることができます。
舗装道で駐車場からすぐ施設へ
深い森林・渓谷の自然豊かな環境
源泉100%かけ流し・特色ある泉質
車でのアクセス
大分自動車道 九重ICから約15分(国道210号・387号線経由)
大分市中心部から約57分
大分空港から約1時間
公共交通機関でのアクセス
JR久大本線 引治駅からタクシーで約8-10分
JR久大本線 豊後森駅から玖珠観光バス小国行きで約30分、「川底温泉」バス停下車すぐ
駐車場
無料駐車場8台完備(先着順)
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