

寒の地獄温泉は大分県玖珠郡九重町の九重連山麓、標高1,100メートルに位置する一軒宿の秘湯です。江戸時代末期の嘉永2年(1849年)に開湯した歴史ある温泉で、昭和3年(1928年)に寒の地獄旅館が創業しました。その昔、傷ついた猿が冷泉に浸かって傷を癒している姿を猟師が発見したことが温泉利用の始まりと伝えられています。
この温泉の最大の特徴は、全国でも珍しい源泉13~14℃の天然冷泉です。毎分2,160リットル(約2トン)という豊富な湧出量を誇り、完全な源泉かけ流しです。九重九湯の一つとして知られ、九重・飯田高原観光協会が提唱する「くじゅう連山温泉郷」にも含まれています。伝統的な入浴法として、冷泉と隣接する暖房室を往復する「温冷交互浴」が推奨されており、古くは「冷泉行進曲」という歌を歌いながら入浴したとされています。2023年7月には「暖の地獄サウナ」が新設され、従来は夏季限定だった冷泉入浴が通年可能となりました。
大浴場には薪で沸かした切石風呂と檜風呂があり、日替わりで男女入れ替え制となっています。また、半露天の家族湯が3種類用意されており、無料で予約不要で利用できます。建物は昭和初期の湯治場の雰囲気をそのまま残した木造建築で、囲炉裏を囲んだ食事処では豊後牛など地元の山川の恵みを堪能できます。日本秘湯を守る会の会員宿として、昔ながらの温泉文化を大切に守り続けています。
舗装道で駐車場からすぐ施設へ
自然に囲まれた田園・里山風景
源泉100%かけ流しの温泉
車でのアクセス
大分自動車道 九重ICより約30分(約18km)
九重ICから県道40号線を経由して長者原方面へ向かいます
公共交通機関でのアクセス
JR久大本線 豊後中村駅からタクシーで約30分
JR豊後中村駅から九重町コミュニティバス「九重登山口行き」で約50-55分、「寒の地獄」バス停下車すぐ
JR由布院駅から亀の井バスで約55分、「寒の地獄」バス停下車
バス料金:九重町コミュニティバス一律500円(障がい者・小学生250円)
駐車場
無料駐車場30台完備(予約不要)
送迎サービス
要予約にて送迎サービスあり
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