法華院温泉山荘は、九重連山の山腹、坊ガツル湿原の北西部に位置する、標高1,303メートルの九州最高所にある温泉宿です。鎌倉時代の1324年に法華院白水寺という天台宗のお寺として開かれた歴史を持ち、明治15年(1882年)から山宿を始めた140年以上の歴史を誇る老舗温泉山荘です。
このロケーションは九重連山のほぼ中心部に位置し、標高1,700メートル級の大船山、平治岳、中岳、久住山などの名峰に囲まれています。坊ガツル湿原はラムサール条約に登録された国内最大級の中間湿原で、希少な植物群落が広がり、野ウサギや野鳥との出会いも期待できる自然の宝庫です。
温泉の特色として、内湯の窓からは雄大な九重連山の眺望を楽しむことができ、特に5月末から6月にかけてのミヤマキリシマの開花時期には、温泉に浸かりながら美しいピンク色の花を眺めることができます。秋には紅葉に染まった山々の絶景が広がり、四季を通じて異なる自然美を堪能できます。
「坊ガツル讃歌」でも歌われた名所として全国的に知られ、登山者に愛され続けている九州きっての秘湯です。最短でも約2時間の徒歩でしかアクセスできないため、まさに歩いた者だけが辿り着ける特別な温泉として高い人気を誇っています。山小屋らしい素朴で清潔感あふれる施設は、日本秘湯を守る会にも登録されており、都市部では味わえない静寂と満天の星空を楽しむことができる貴重なパワースポットとなっています。
車でのアクセス:
大分自動車道「九重IC」から国道210号線経由約20km、約30分で長者原登山口到着
大分自動車道「湯布院IC」からやまなみハイウェイ経由約29km、約35分で長者原登山口到着
長者原登山口駐車場(無料)に駐車後、徒歩約2時間(約120分)
公共交通機関でのアクセス:
JR豊後中村駅から九重町コミュニティバス「九重登山口」行きで約55分、終点下車後徒歩約2時間
JR別府駅から亀の井バス「くじゅう高原線」で「九重登山口」下車後徒歩約2時間
九州横断バス(別府・湯布院・熊本方面)で「長者原ヘルスセンター」下車後徒歩約2時間
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駐車後、徒歩1時間以上かかる
手つかずの大自然と絶景地形
源泉100%かけ流し・特色泉質・歴史価値