新潟県妙高市、標高約1,100mの燕温泉にある日本秘湯を守る会会員の温泉旅館です。妙高高原温泉郷の中で最も標高の高い位置にあり、妙高山の麓、上杉謙信の隠し湯として知られる燕温泉の一軒宿の一つです。創業三代にわたり家族経営を続けており、館名の「樺太」は、館主の祖父が樺太（サハリン）出身であることに由来しています。

温泉は含硫黄-カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉で、源泉温度は44.4℃です。3つの異なる泉質を混合した白濁の湯が特徴で、源泉100%かけ流し（加水・加温なし）の純温泉です。浴場は内湯が2つ、露天風呂が1つあり、露天風呂は冬季（11月中旬〜5月）は閉鎖されます。白濁した硫黄泉は美肌効果が高く、「トリプル美人湯」として知られる燕温泉の湯を存分に楽しめます。

館内は鉄骨・木造3階建ての昔ながらの温泉宿で、全14室、エレベーターはなく、冷房設備もありませんが、標高が高いため夏でも涼しく快適に過ごせます。冬季は暖房完備です。客室にはユカタ、タオル、バスタオル、歯ブラシなどのアメニティが揃っています。トイレは洋式ウォシュレット付きです。

料金は1泊2食付きで11,700円〜17,750円（税・サービス料込）と、リーズナブルな価格設定です。チェックインは15:00、チェックアウトは10:00で、年中無休で営業しています。日帰り入浴の情報は公式サイトに記載がありませんが、一部の時間帯で受け入れている可能性があります（要確認）。

アクセスは、えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン・関山駅からバスで約25分、または車で妙高高原ICから約25分、中郷ICから約20分です。駐車場は無料で利用できます。燕温泉には無料の野天風呂「黄金の湯」「河原の湯」があり、徒歩圏内でアクセスできます（冬季閉鎖）。静かな山間の温泉宿で、秘湯の雰囲気を楽しめる宿です。