






秋田県仙北市の十和田八幡平国立公園内に位置する玉川温泉は、「大噴」と呼ばれる湧出口から毎分9,000リットルという日本一の湧出量を誇る強酸性泉で全国的に有名な温泉です。延宝8年(1680年)に地元のマタギが、鹿が傷を癒していたところを発見したことが始まりとされ、古くは「鹿の湯」や「鹿湯」と呼ばれていました。明治18年(1885年)に湯治場として開かれてから、140年以上の歴史を持つ老舗温泉地です。
玉川温泉の特徴は、pH1.05という日本一の強酸性泉質にあります。世界でも珍しい塩酸を主成分とした強酸性の泉質で、ラジウムを含有しており、医学界で注目されている低放射線ホルミシス効果により自然治癒力の促進が期待されています。源泉温度は98度で、幅3メートルの川となって流れる源泉は圧巻の迫力です。温泉地には地熱の高い地獄地帯が存在し、当地と台湾の北投温泉にだけ存在する北投石(国指定天然記念物)でも有名です。
現在、玉川温泉(本玉)、新玉川温泉、ぶなの森玉川温泉の3つの宿泊施設があり、それぞれ同じ源泉から引湯しています。天然岩盤浴場は岩盤浴発祥の地とされ、多くの人がゴザを敷いて岩盤浴を行う光景が見られます。本格的湯治場として全国から湯治客が訪れ、長期滞在する方も多い東北屈指の名湯です。
舗装道で駐車後、徒歩15分以内
手つかずの大自然と絶景地形
源泉100%かけ流し・特色泉質・歴史価値
鉄道駅からバスで1時間以上かかるが、公共交通は整っている方。自家用車でもアクセス可能。冬季は道路状況に注意が必要。
強酸性・pH1.2の泉質、地熱岩盤浴、北投石など、他に類を見ない個性が際立つ。「秘湯」というより“異世界の湯”のような雰囲気も。知名度が高く湯治客も多いため、秘境感はやや低め。
八幡平の雄大な山岳景観、地熱の立ち上る岩場、噴気口など、自然の荒々しさと神秘性を感じる環境です。
奈良時代からの記録、1885年開湯の湯治場、岩盤浴の発祥地、北投石など、文化的・医療的価値が極めて高いです。
秋田新幹線・JR田沢湖線の田沢湖駅から羽後交通バスで約1時間20分、またはJR花輪線の鹿角花輪駅から秋北バスで約1時間15分
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