常布の滝下温泉(じょうふのたきしたおんせん)は、群馬県吾妻郡草津町に位置する秘湯です。日本の滝百選に選ばれている常布の滝(落差70メートル)の下流にある小さな滝(落差5~6メートル)の裏側に隠れるように湧き出している野湯です。一般的な温泉施設ではなく、自然のままの野湯として存在しています。
常布の滝は、白根山の火山活動の影響で形成された特徴的な岩肌を持ち、赤や黒などの色をした岩と緑の苔が独特の景観を作り出しています。常布の滝下温泉はこの美しい渓谷の中にあり、滝のしぶきを浴びながら入浴できるという非常に珍しい立地が特徴です。
アクセスは草津温泉から車で約20分の駐車場から、さらに徒歩約40分の山道を下る必要があり、足元が悪いため注意が必要です。営業期間は例年5月から11月頃までで、冬期は積雪により立ち入り不可。混浴。
草津温泉街からのアクセス:
草津温泉の中心部から国道292号線を白根山方面に約1.7km進み、右手に林道へと入る道があります。
車の場合は、林道を約5分進み、途中のヘアピンカーブの手前の路肩に駐車します。
車が入れない場合や徒歩の場合は、林道入口から約25分歩きます。
ヘアピンカーブを2回折り返した先に常布の滝展望台があります(林道入口からの徒歩所要時間は約40分)。
展望台から常布の滝まで:
展望台から数分進むと常布の滝への分岐路があります。
この区間は元々上級者向けの道でしたが、現在は土砂崩れにより遊歩道が崩壊し廃道となっており、立入は自己責任となります。
分岐から常布の滝までは約0.72km、通常なら30分程度ですが、現在は深い笹薮をかき分けて進む必要があります。
先人の踏み跡やピンクテープが目印になっている場合もありますが、道がはっきりしていません。
常布の滝から常布の滝下温泉まで:
常布の滝を見た後、下流に向かって沢を下り、小さな滝を見つける必要があります。
沢沿いに進む道はなく、深い藪をかき分けて降りなければならない箇所があります。
滝下の温泉へのアクセスには、経験と適切な装備(渓流靴など)が必要です。
全行程の所要時間は、草津温泉街から往復で約4時間30分~5時間程度ですが、道の状態や天候、個人の体力によって大きく変動します。林野庁は「立入禁止」、草津町は「登山に自信のない方はご遠慮ください」としており、十分な準備と経験を持った方のみがアクセスすべき場所です。
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駐車後、徒歩1時間以上かかる
アクセスが悪いこと、さらに登山道も適切な整備はされておらず、自己責任です。
辿り着くまでに非常に難易度が高いことから、堂々の秘湯度5「超秘湯」に選定しました。